第3章 絆 「悪魔掃討作戦⑩」
「ほう···躊躇いなしか。」
「···········································。」
タイガの発砲に曝されたソルは、地面に突っ伏して微動だにしない。
「···なぜ···何でソルを···。」
愕然としながら、ようやくといった感じで言葉を吐き出したファフは、怒りや混乱、そして憎悪に包まれそうになっている自分を感じていた。
「おまえの目は節穴か?状況をよく見極めろ。」
タイガはファフに冷たく言い放った。
「タイガさん!?」
それに真っ先に反応したのは、ルイーズだ。
彼女がソルと接した時間は短い。しかし、ファフが妹のような目線を向けているのは、何度か目撃をしている。
「人間にもいるのだな。貴様のような冷血漢が。」
悪魔がにんまりと笑った。
「犠牲が何もなしで、おまえらを掃討できるとは思っていないからな。」
無表情で淡々と話すタイガを見て、ルイーズは絶句する。
そして、何かを言い放とうとした時、目の前にすっとファフの腕があげられた。
「ファフ···さん?」
ルイーズは気づいた。
ファフの手が震えていることに。
「良い判断だ。だが、その出来損ないがいなくなろうとも、貴様らに私は倒せん。」
嫌な笑みを浮かべたまま、悪魔は見下すように言う。
「マーキングストーンの所に現れたのは、ただの囮か?」
「だったらどうした?」
「闇夜の宝珠か。」
「ほう···貴様、あれを知っているのか?」
「あれが悪魔王の核というのは本当らしいな。」
「だとしたら、どうだと言うのだ。」
「おまえがあれを使うのか?」
「そうだとも。あれを取り込めば、私が今代の悪魔王だ。」
タイガは鎌をかけていた。
国王から聞いていた闇夜の宝珠の逸話など、伝承や伝説に等しい。
正確な情報を得ようとするならば、悪魔から直接聞くのが最適解と言えたのだ。
闇夜の宝珠が、どのような効果をもたらすのか?
それさえ聞ければ、目的の半分は消化したといっても良かった。
「現代の悪魔の中で、おまえが最高位だというので間違いはないか?」
「そうだ。私こそが、今代の悪魔公ジャミスだ。」
「そうか。」
「···!?」
静かに答えたタイガの目を見たジャミスは、本能的に縮地を使った。
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