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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第3章 絆 「悪魔王⑤」

「父であるキャロライン公爵は、玉座を狙っているのですよ。」


不機嫌極まりないといった表情で、マルガレーテがそうつぶやいた。


「そうか。まぁ、良くある話だな。」


「ええ···ですが、それをわかっていて、陛下もうまく利用しようとしています。普段はあんな感じですが、中身は切れ者ですから。」


「そうでなければ、国は治められないだろう。」


「はい。でも、国の発展を阻害しているのも、あの2人に違いありません。」


「国の行く末を憂いているのか?」


「あまり良い思い出はありませんが、これでも生まれ育った場所ですから···。」


少し意外だった。


あまり、そういったことには関心がないように思えたのだ。


「マルガレーテは王の血筋だったな。だったら、玉座を狙ってみるのも良いかもしれないな。」


「冗談はやめてください。私にはそのような資質はありません···でも、タイガ様が王になるというのであれば、一生を捧げますよ。」


マルガレーテは、冗談なのか、本気なのか判断のつかない表情をしていた。


「マルガレーテが生涯を捧げてくれるというのは魅力的だが···俺も政に興味はない。」


「そうですか···。」


少し残念そうに視線を落とすマルガレーテ。


しかし、その後の微かなつぶやきが俺の耳朶に響いた。


『言質、とりましたよ。』


つぶやき程度の声量にも関わらず、その言葉はなぜか俺の心内に深く突き刺さったような気がした。


「え?」


「···どうかされましたか?」


マルガレーテは、これまでで一番とも言える華やかな笑みを浮かべていた。


「·········································。」


何だろうか···。


今この瞬間に、何か恐ろしいフラグが立った気がする。


いや、俺はフラグクラッシャーと呼ばれていたはずだ。


気にしなくても問題はないだろう。


···大丈夫···だよな?






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よろしくお願いしますm(_ _)m 


  


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