表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
1031/1622

第3章 絆 「悪魔王③」

「悪魔王ですか···なるほど。」


「大して驚かないのだな。何か知っておったのか?」


「いえ。ですが、それが目的なら、マーキングストーンやホムンクルスの件に説得力が出てきそうなので。」


「ふむ···闇夜の宝珠を奪うためにということか。」


「もし、悪魔が正面から乗り込んできた場合、闇夜の宝珠はどうするおつもりでしたか?」


「あれが悪魔王の核であるという確証はない。じゃが、そうではないという証拠もない。もし城内にまで攻めこまれた場合は、マルガレーテ嬢に闇夜の宝珠をもって転移してもらうつもりでおった。」


「私がこの国に来たタイミングでの砦の戦いに、マルガレーテが参戦しなかったのは、それが理由ですか?」


「そうだ。万一を考えて、マルガレーテ嬢には王城内で待機してもらっていたのだ。」


実際に、スタンピードが陽動であった可能性は大きい。


そういった事案に備えて、マルガレーテが闇夜の宝珠を守る最後の砦となっていたということか。


「そのような状況で、よくソルを容認してもらえましたね。」


「タイガ殿。余はそなたに絶大な信頼を置いておる。そして、あの少年への措置を間違えれば、そなたがこの国から去ってしまうと恐れてもいる。」


ソルは少女だけどな···とはツッコまなかった。俺も勘違いをしていたからな。


「以前に比べて、戦力は増強されているはずです。確かに、ソルへの措置が気に入らなければ、この国からすぐに出ていくつもりではいましたが、それでも大した影響は出ないでしょう。」


「···それは違う。」


国王の顔に、これまでに見たことがない真剣な表情が現れていた。


「余は少し安心した。タイガ殿でも見えぬものがあるのだとな。」


「見えないもの···ですか?」


「そう···そなたの存在は大きいのだ。戦力的に、というわけだけではない。そなたは、この国に深い楔を打ち付けた。それが無くなった場合、その影響は計り知れないものとなるだろう。」


「·······································。」


ルイーズ達のことを言っているのだと、理解はしていた。いや、もしかすると、マルガレーテやファフの存在も、この中に入っているのかもしれなかった。


だが、非常時だからこその発言であると俺は理解するようにした。


悪魔に対抗すべき間は、それで構わない。


それが終われば、とどまるつもりはないのだから。


それにしても···ショタと呼ばれて喜んでいる御仁だとばかり思っていたが、国王らしきところもちゃんと持ち合わせていて何よりだ。








おもしろい!早く続きが読みたい!と思っていただければ、広告を挟んだ下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけるとモチベーションが上がります。

よろしくお願いしますm(_ _)m 


  


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ