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【完結&1109万PV突破!】エージェントは異世界で躍動する!  作者: 琥珀 大和
エージェント、またどこかに飛ばされる!?
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第3章 絆 「悪魔を支配する者⑧」

「ふむ···おまえ、名前は?」


「名前?」


「ああ。」 


「名前···。」


つい先程まで嗚咽して自分を殺せと言っていた悪魔は、キョトンとした表情をしていた。


見た目相応の表情に、俺の中ではさらなる疑念が積み重なる。


「28号って呼ばれている···。」


「それは名前なのか?」


「名前じゃないの?」


何となく想像がついた。


悪魔らしくない風貌に、弱々し過ぎる邪気。


「似たような名前の奴がいたりしないか?例えば、1号とか20号とか。」


「いる···いたかな。」


「もういないのか?」


「うん···。」


「やめだ。こんな意味のない闘いは終わりにしよう。」


「そ、それは困るよ!?」


「なぜ?」


「それは···。」


俊巡した表情を見せた彼に、一つの提案をしてみた。


「一時休戦というのはどうだ?俺はおまえと話がしたい。」


「僕と···話を?」


「何かを抱えているように見える。解決できるかはわからないが、俺に自分のことを話してみないか?」


躊躇いの表情を浮かべるが、しばらく考え込んでから、彼はこくんと頷いた。




「俺はタイガと言う。そのまま呼んでくれれば良い。」


「うん···わかったよ、タイガ。僕のことは、28号と呼んでくれたら良い。」


「今はそう呼ぶが、後でちゃんとした名前を考えよう。それと、回復できるなら、傷は治しておいた方が良い。」


俺はそう言って、捕縛に使った鎖を解き、魔晶石を収納した。


「良いの?」


解放されたことに戸惑いを見せている。


彼は強い力を持ってはいるが、戦闘に関しては拙く、戦術などと言うものには明るくないようだ。


「かまわない。今は、普通に会話がしたいからな。」


「うん、ありがとう。」


普通に接していると、やはり見た目相応の受け答えをする。たまにうかがうような視線を投げてはくるが、状況を考えれば仕方がないことだろう。


こうして、俺は28号と呼ばれる悪魔と会話をし、やがて驚愕の事実を知ることとなった。





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よろしくお願いしますm(_ _)m 


  


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