第3章 絆 「悪魔を狩る者⑭」
「ついでにもう一つ聞いておきたい。」
「言ってみろ。」
「神界につながる神殿に行きたい。」
本来の目的を忘れていたわけではない。いろいろとあって、後回しにはしているが、目的地の所在ははっきりとさせておく方が良いだろう。
この国で神界につながる神殿の所在を知っているのは、スワルトゥルしかいないと聞いている。
「ふむ···そこに行く目的はなんだ?」
「神アトレイクに会って話がしたい。」
いろいろと聞いておかなければならないことがある。神々の意図も含めて。
「それは無理だろうな。」
「理由は?」
「おまえが言っている神殿には、確かに神界に通じる扉がある。だが、あれはこちらの世界から開くことはできぬ。」
「神界からしか開かないということか?」
「そうだ。あちらにいる真神からの託宣や啓示を受けて、初めて扉が開かれると思えば良いだろう。」
まだ時期尚早ということか、それとも、俺にはそちら側を垣間見る資格はないということか···。
「···········································。」
「言っておくが、神界の扉は我ら四方の守護者でも開くことは叶わん。」
「わかった。とりあえず、今は先送りしておく。」
「そうだな。だが、今の状況はおまえにとっての試練なのかもしれぬぞ。」
確かに、何かに誘導されながら、ここにまでたどり着いた気がしないでもない。
悪く言えば、神の手のひらで転がされているような気持ちすらある。
「まずは現状打破に集中しろということだな。」
「あまり無責任なことは言えぬが、おまえの行動には重大な意味があると我は思っておる。竜騎士の覚醒や加護者との遭遇もそうだが、何より我ら四方の守護者との巡り合わせには、この世の理とは
別の意思が感じられるのだ。」
この世の理···俺にとっては、あの世じゃないのかとツッコミを入れたくなるような幻想ばかりなのだが···。
「まあ、今は目先の課題を優先させる。そのうち、あちらの方から何らかのアクションがあるかもしれないしな。」
「それが合理的な判断だろうな。」
焦りというものを感じているわけではない。
今は、なるようにしかならないと、割り切るべきだろう。
何となく、この世界の自宅のベッドが恋しくなった。ただ、それだけだ。
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