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第四話 始まりの第一歩

5枚の内、2枚が歩。3枚がと金である。

これが何を意味しているのかまったく分からない。

「じゃあ、君の先手ね。」

先輩はそう言うと、散らばった歩を回収し元の位置に戻した。

憶測だけど、振り駒?をした人の出た歩の数によって決まるらしい。と金の数より多ければその人が先手、少なければ後手といったところだろうか。俺が自分なりに解釈していると先輩はふと何かに気づいたかのように俯きかけた顔を上げる。

「チェスクロはどうする?」

また、専門用語。もちろん分かりません。先輩も俺の表情を見て察してくれたようで、タイマーのようなものだと説明してくれた。部活内では持ち時間20分で切れたら一手30秒以内に指すのが習わしとなっているらしい。一手指す事にボタンを押す。まぁ、使っているうちに慣れてくると思うよ、との事。別に逆らうつもりもないので、自分は軽く頷くと先輩は胡座から正座に姿勢を直した。自分も慌てて先輩に続く。

「「お願いします。」」の掛け声と共に対局が始まった。


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