人(おれ)とエルフ(わたし)のボンボワイヤージュ。
ある日の昼 ふとこぼれた剣
肩で息をするぼく。
種族の違いと笑う君。
いつか追い越す、太陽に誓った。
ある日の昼 ふとこぼれた笑み
二人は子供、種族は違う。
体躯が同じじゃ勝ち目はないよ。
教えてるのに、あきらめなくて。
そのかわいさに目が細くなる。
ある日の昼、合わせた拳
俺とお前は一人前だ。
君とわたしで一人前よ。
経た年月と縮まる実力。
育った俺と
かわらぬわたし。
それでも二人は笑い合う。
あの日の剣を心に刺して。
許された外へいざ、歩き出す。