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プロローグ 物語の始まりと終わり
物語なんていつだって唐突だ。
気付かない内に始まって、
始まったことに気づかないまま終わる。
そして終わったことにも気付かない。
日常に終わりなんてないからな。
恋だってそうだ。
気付いたら好きになっている。
いつから好きだったかが、
正確にわかるやつなんていない。
ただ、ひとつ違うのは、
その築き上げた恋心を、
崩してはいけないという事だ。
まあ、そもそも崩したいと思う奴なんて
いないと思うが。
俺の物語もいつの間にか始まってた。
俺の恋も始まってた。
いつ終わるのかなんて知らない。
けど、今思っているのは、
いつまでもお前の側にいて、
お前を笑わせてやりたい。
ただ、それだけなんだ。
お前は気付いてないかもしれないが、
お前の笑顔は、
すげー可愛いんだよ。
あと、もうひとつ言い忘れてたことがあったな。
そろそろ離れて?
恥ずかしいし、
普通に暑い。
初投稿作品です。楽しんで頂ければ幸いです。