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6月30日、早朝。
闇の世界から追い出された女は、
光を探してさまよい、うろたえる。
―――はずなのだが。
電気をつけずに玄関へ向かう。
夜のうちに、親戚からの差し入れが来てる筈だ。
ブルーベリー。
ブルーベリーブルーベリー。
ブルーベリーブルーベリーブルーベリー。
手触りで確かめる。
「皮肉かよ...。」
皮肉ではないのだが、
もはや要らないお世話である。
ブルーベリーは好きじゃない。
半分は彼にあげている。
あぁ、半分も私が食べてるのか。
いやいや。
...すると、ブルーベリーの奥になにかあった。
封筒、紙?
いや、お札だ。
嬉しい。
嬉しいけど、さ。
本当に、なんにもわかってないんだな
って思う。
野口でも樋口でも福沢でもいい。
やっぱり福沢がいい。
でも、そんなことはわからない。
だって、いや、ほんと、憎い。
親戚が。
優しいんだけど、ね。ほんとに。ごめんね。
彼の優しさとは違うわ。
ごめんね。
―後に、樋口と言うことがわかった。
みなさんこんにちは、福沢諭吉です。
ごめんなさい福神漬けです。
たまにありますよね、福沢諭吉になりたい時。
あと福山〇治。
さらっとモザイク入れてますが福〇雅治です。
はい。