6月28日、深い夜。
帰りがすっかり遅くなってしまった。
濡れた傘を畳んで適当に置く。
私は彼の家にいた。
『無事に、帰れたな。』
唐突に彼は、私の置いた傘を拾い、
丁寧に傘立てに入れた。
「やっぱり...ついてきてくれてたんだ...。」
私が振り返って言う。
彼の向こうには、もう静かな雨の男が広がっていた。
『こんなに暗いし、危ねぇだろ?』
...暗いのなんて、関係ないよ。
『それに、雨も降ってるし...。』
そしたら、アンタもちょっと濡れちゃうじゃん。
『風邪とか、引いたら大変だろ?』
そういうことじゃなくて!
...
私は両親がいないから、
心配してくれるのはすごく嬉しい。
でも、
私の所為で貴方が負担を負わないで...
不意に、彼が抱きしめる。
――後ろから。
冷たかった。
でも、暖かかった。
だから私は、彼の感触と、その時の雨の男を、
鮮明に覚えている。
『愛してるよ。』
()()()()()
時間が止まる。感じがした。
私だって...
私だって!
貴方の事が、「大好き」です。
みなさんこんにちは、福神漬けです。
いや眠くないです。
ほんとに眠くないです。
打ち間違いとか、そんなんありまけん。
いやいや、ほんとにないさら。
ね?ね?そうだよねれ