在宅育児サークルにわとりの会4月
202×年、神奈川県。駅から遠いちょっと不便な住宅地。
とある一戸建てのリビング。大画面のパソコンがあり、その前に親子が座っている。
この親子は、育児サークル「にわとりの会」代表ママとその息子3才。
育児サークルとは、幼稚園や保育園に行っていない(0~4歳)未就園児の親子が集まり、公園や公共施設の部屋を借りて遊ぶ会です。少子化のせいでなかなか、近所に遊び相手やママの話し相手を見つけられないので、こういった集まりは役所から奨励されているようです。
パソコンの画面はいくつかの領域に分けられていて、中央の領域にはホワイトボードが写っています。その領域を囲むように、10名ほどの親子の画像が写っています。その中には代表ママ親子も写っています。
ホワイトボードには、
「4月 20日 にわとりの会 10:00〜11:30
1 はじめまして 自己紹介
2 紙芝居
3 手遊び
4 体操
5 製作 こいのぼり
6 4月生まれのお友達のお祝い
7 次回の予定」
と書いてあります。(まだ字が読めない子どもがほとんどなので、ママが読むように漢字で
書いてあります。) そのホワイトボードは、代表ママのパソコンの隣にあります。ホワイトボードに小型のカメラがくっついています。
時計が10時を指しました。代表ママが開始を宣言しました。
「こんにちは。今年度初めて、4月のにわとり の会を始めます。先ずは初めてのお友達も多いので、先ずは自己紹介からお願いします。」
画面に写る親は代表ママの話しを聞いています。子どもは、赤ちゃんから幼稚園手前の様々な年齢の子ですので、聞いていたり聞いていなかったり。脱走して、親しか画面に写っていなかったり。そう、この画面に写る親子は皆、自宅などのパソコンからアクセスしています。
交通が不便で外に出づらかったり、体調が悪くて外に行けなくても、在宅育児サークルならお友達との交流が持てます。
次は紙芝居、画面中央に紙芝居が写り、紙芝居当番のママが読みます。途中、紙芝居当番のママの子がジャマしているのが、リアルですね。
そして手遊び。画面中央に手遊び当番ママ。手遊び当番ママの先導の元、歌いながら手を動かします。
体操の曲が流れて皆で体操。画面中央には、某教育テレビの体操のお兄さんが見本を見せています。体操のお兄さんの画面の隅に、小さくテロップが出ています。
「集合住宅に住んでいる方は、音や振動に配慮お願いします。」
今日のサークル活動のメイン、こいのぼり製作がはじまりました。画面中央に魚型に切った白い画用紙がサークル人数分の10枚。
親子は「にわとりの会4月」と書かれた封筒を取り出しました。事前に、サークル活動に必要な物を専用サーバーからダウンロードしておくのです。ダウンロードして、物によってはプリンタで印刷するので、紙類しか用意できないのですけれど。
封筒を開けると紙が入っています。紙に子どもの手形を押して、スキャンします。インクや絵の具などは、各自で用意しないといけないのは面倒かもしれません。
スキャンした手形を集めて、こいのぼりに貼ります。ここは、パソコンのマウスやタブレットなどを使い、みんなで話しながら作ります。手形を押してまだスペースが余ったので、子ども達は、マウスやタブレットを使って絵を描きました。目玉を誰が描く?と喧嘩になりながらもなんとなくこいのぼり完成!。
後日郵送でこいのぼりは、各親子に届きます。
4月生まれのお友達のお祝いです。4月生まれの子ども、今回は1名が画面中央に出ます。
代表ママが4月生まれの子どもに、名前や年齢、大きくなったら何になりたいか聞きました。子どもは、恥ずかしそうにボソリボソリと答えています。みんなでお誕生日おめでとうと歌いました。お誕生日のお友達には、後日折り紙で作ったメダルが郵送で送られます。
最後に、次回5月20のにわとりの会の活動について話し合います。次回は、公園で活動することになりました。場所は、みなとみらい。
彼らが住む場所から、2時間はかかります。さてどうなるでしょうか。