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報告書 : 第9名誉騎士への接触に成功

拝啓 上官殿

先日賜った御命令の成果であります

以下、報告書となります


報告事例 : 第9名誉騎士への接触に成功


「本日付けで第9騎士団配属となりました。宜しくお願い致しします。」

第9騎士団の名誉騎士Nova(ノーヴァ)に向かって規定通りの30度敬礼をして彼女の言葉を待つ。


気怠そうにこちらに一瞥をくれ

「あぁ、正教会からの目付役だな。お前の部屋は第9塔だ。そこに荷物を置いてから業務に取り掛かれ。」

とだけ言って第9名誉騎士は書類に目を戻した。


彼女の指示通り第9塔に向かいながら不思議に思う。

 まず、どうして(わたくし)の部屋が第9塔にあるのか。

第9塔とは第9騎士団所有の建物で第9騎士団の騎士はそこで生活する。

しかし目付役は普通は騎士団所有の塔では生活しない。あくまでも()()()であり、騎士ではないからだ。

 次に、第9名誉騎士Nova(ノーヴァ)の風貌だ。

あれは(わたくし)が存じ上げている所謂()()()()とは違った。

ショートカットの白髪。薄緑の瞳。猫を彷彿とさせるすらりとした体つき。片時も離さない煙草と絶えない紫煙。義肢の形をした魔導装置。その中に流れる具現化した魔力と思しき深い緑の液体。

あまりにも名誉騎士らしくない出立ちだった。


そうこう思っているいうちに第9塔が見えてきた。


報告書

第9騎士団に無事着任し、第9名誉騎士に着任の挨拶を致しました。

また目付役として個室を第9塔に与えられました

第9騎士団目付役

本日、正教会からの新しい目付役が着任した。

正教会はどうしても我が騎士団が気に入らないらしく常に我々を監視している。

監視した所で何も変わらないのにご苦労なことだ

(Novaの日記より)

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