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秋の世界 創作神話

作者: 若林ライ

ここは、秋の世界。りゅう、ペガスス、はくちょう、つるなどの生き物が楽しく暮らしていました。

しかし、ある時、生き物たちが暮らしている世界を知った、領土を拡大することしか興味のない人間たちがやってきました。

「ここから出てゆけ、ここは俺たちの領土だ。」と人間たちは言いました。秋の世界の門番を担当しているフォーマルハウトは言い返しました。「ここは、俺たちの領地だ。絶対に渡さない。」しかし、領土獲得しか興味のない人間は、拒否されたことを知ると、秋の世界の領土に入り込んでいき、略奪、掠奪の限りをつくし、元々住んでいた生き物たちは、うずまき山に後退を余儀なくされました。その過程で、人間たちの侵攻に対して戦った、門番のフォーマルハウトや秋世界総合理事会(AWCB)のメンバーであるデネブ理事長などのメンバーが命を落としました。


人間たちの侵略後、鳥たちは集まって会議を開きました。AWCBの理事の一人であるミラは「使節を送って、謝ってもらおう」と言いました。翌日に、使節が派遣されましたが、戻ってくることはありませんでした。人間たちに殺されたのです。

それに激昂したミラは次の理事会で「報復にヒトの子供を連れ去るべきだ。人間たちに我々の怖さを思い知らせてやる!」と発言しました。


このミラの発言は、理事会で即可決され、子供を連れ去るペガスス部隊が即設立されました。この一週間後、ペガスス部隊は、人間たちに気付かれないように子供たちを連れ去りました。


この報復に、一番腹立たしく思ったのは、国の上官たちです。上官たちは、子供を連れ去った悪魔どもに報復するために軍隊を組織しました。軍隊はケフェウス中佐、ペルセウス大尉が指揮を取ります。

ケフェウスらが進軍する様子を空から見ていたAWCBのエリダヌスは、すぐにAWCB本部へと伝えましたが、数時間後、防衛線は次々と破られ、天空世界側の生き物たちも次々と銃や爆弾により、死んでいきました。最後の一人が死んだ数十分後、軍隊は子供達をやっと見つけました。そこには、いろんなおもちゃで遊び、楽しそうに笑っている子供達がいました。


結局、天空の世界の生き物は、子供たちを虐めたかった訳ではなく、人間たちに報復をしたかっただけなのです。ケフェウス中佐、ペルセウス大尉は、皆から崇められ、二人とも昇進し、それぞれ、大佐、少佐になりましたが本当に侵攻が正かったのか思い悩み二人とも自殺してしまいます。その様子を見ていた神様は、とても可哀想に思い、フォーマルハウト以下この戦いで死亡した人々を星に上げたのでした。





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