星を落とす少女

俺たちには将来がある。進路やその先、大切な人を幸せにしたい。
でも進路っていたって、俺には何もない。どうしたらいいのだろう…。
私には好きな人がいる。昔からずっと好きだった大事な人。でも成長するにつれ遠くに行っちゃった人。思いも伝えられないまま。彼といつも会えてた時間が、気づけばほんの数か月程度になってしまった。

12月。雪が降る季節。この町につながる交通網は止まってしまう為、皆雪の降る前に街を出る。
町をでた彼はこの町に戻ってくる。悩みがいっぱいで疲れている彼は心の寄り処を求めて、長めの休みを取って昔の友達に相談しに帰った。決めなければいけない進路に決断を下すため。そしてその先の自分に覚悟を決める為。
やっと会える彼に覚悟を決める。彼女もまた自分の人生の選択路に立っていた。
今年中に想いを伝えなければ叶わなくなる恋。

しかし異常気象で今年の雪は早く降ってしまい、予想よりも早く町を出ることに。

昔した約束。彼は覚えてくれているのだろうか――――。

今年中に決めなけらばならない彼らの選択しに今まで有耶無耶にしていた彼らが動き出す。