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サバイバルホラー

遂に命の玉の力が地球上の全ての生命を包んでしまい、これにより地球上は化神の巣窟となってしまった、そして、大貴たちの本当の恐怖はここから始まる……

そして、光が収まった。



命の玉から光が……何が起こったんだ。



「フハハハ、全生命は化神化したのだ」



闇の神は大貴から奪った命の玉を手の平の上で転がしていたのだ。



「麗子さん、どうゆうこと!?」

「地球上の生命はあなたたち以外は化神になったということです」

「嘘だろ!?」



オウさんは今の麗子さんの言葉が信じられず麗子さんに食ってかかろうとしたのである。



「嘘ではありません、もう、その辺を歩けばすぐに化神に出会いますよ」

「そんな……」

「あれ?」

「タケ、どうした?」

「クラ、ダイがいない」

「どこいった……ワカ、どこにいるか知らない?」

「分からない、ホリは知らない?」

「知らない、ユウ知らん?」

「分からない」



その時



「あそこだっ!!」



ヤスの指差した先で大貴は木に登っていた。



そして、



「命の玉を返せぇぇ!!」



俺は木から飛びおり闇の神の顔をぶん殴りその衝撃で闇の神は手から命の玉を離し命の玉は地面に転がったのだ。



よし、今のうちに命の玉を拾っちゃえ!!



俺は闇の神を蹴り飛ばして転がっている命の玉をすぐに回収したのである。



「まぁいい、それが、無くても第一段階は成功だ」

「第一段階!?」

「去らばだ、お前たちは化神しか存在しない世界で生きていけるかなぁ」



そう言い残すと闇の神は消えてしまったのだった。



「……とんでもないことになりましたね」

「はい、あの化神がたくさんいるこの世界でどうやって生きていけば良いのか」

「そこで、あなたたちにお渡しする物があります」



そう言うと麗子さんの手に一瞬でトランクケースが現れた。



うわっ、こう言うことも女神って出きるのね。



「なにそれ?」

「お見せ致します」



麗子さんがトランクケースを開けるとそこに入っていたのはどうみても白い…………「これは……拳銃~!?」だった。



そして、麗子さんがその拳銃を手に取ったのだ。



うわぁぁぁぁ!!撃たれるぅぅ!?



「麗子さん!?落ち着いて!!」

「……落ち着くのは貴方の方です」

「それなに!?」

「これは、化神用のエネルギー銃です」

「エネルギー銃ですか?」

「正式名は化神銃です、この銃は10丁ありますのでみなさんに渡します」

「1人1丁?」

「はい、腰に巻ける拳銃ケースもありますのでそこに入れて使用してください」



そして、俺達は腰にケースを巻き付けたのである。



「布製だ、全然付けやすい」

「てか、この銃口でかくないか?」



ヤスは化神銃の銃口が大きいことに気付いた。



「はい、銃弾はその銃の中で作られた大きめのエネルギー銃弾を使用します、それに伴い弾切れもありませんし大丈夫ですよ」

「でも、やっぱし拳銃……だよな」



俺は試しに適当な場所に向けて引き金を引いてみたのだ。



「なんにも起こらない」

「安全装置を外してください」

「……構造まで思いっきり拳銃じゃん!!」

「私はひとまずこれで失礼します、皆さんの健闘をお祈りします」



えっ、行ってしまうの、拳銃擬きを高校生に渡して行ってしまうのか。



そして、麗子さんは本当に消えてしまったのだった。



「どうする?ダイ」

「ヤス、何とか頑張ろうぜ」



その時



近くに犬のような化神が歩いていたのである。



4本足だ、犬の化神かな………!!まさか……



「まさか!!タロウ」

「えっ!?ダイっ、本当にタロウなのか?」

「ヤス……ああ、間違いない、俺はあいつの飼い主だ、わかる……わかるんだよ」



<グルルゥゥ>



「……タロウ」



<グルルゥゥ>



そして、タロウの化神が戦闘体制になり突っ込んできた。



「タロウ!!」



俺は化神銃を構えて安全装置を外したのだ。



「撃てダイ」

「ああ、ヤス……すまない、タロウ!!」



俺は意思を固めタロウの化神に発砲したのである。



そして、2、3発のエネルギー弾がタロウの化神に当たりそのままタロウの化神は転がり白色化して倒れたのであった。



……白色化した……つまり、殺したのか。



「タロウっ!!」



俺は命の玉をすぐにタロウに使用した。



命の玉の力でタロウが骨だけになってその骨にはタロウのリードが巻き付いていたのだ。



やっぱり、タロウのリードだ。



命の玉の力で肉体が再生されてタロウは目を覚ましたのである。



「タロウ!!」

『ワンワン!!』

「すげーな、タロウってよくわかったな」

「ヤス、わかるって言っただろ」

「ダイ、本当にすげぇよ」

「で、これからどうするんだ?」

「ワカ、ひとまず、カト山の山小屋で一晩休むか、あそこは基本人がいない、なら化神も道よりは少ないだろう」

「そうだな」



その時



急にホリが過呼吸になってしまった。



恐らく今になって化神だけになってしまったこの世界に恐怖したのだろう。



「大丈夫か、ホリ?」

「へ、平気さ……」

「駄目だな、山小屋へ行くぞ」





そして、俺達は荷物を持って化神に会わないようになるべく路地裏や空き家等を通り抜けどうにかカト山の山小屋に辿り着くことができたのだ。



「ひとまず、今日はここで寝よう」



夜に化神が襲いに来ないのかな、いや、来るだろうな、まぁ、人のいっぱいいる場所よりは多少安全かな。



やはり、俺を含めてその日の夜はみんなショックで寝れないようだった。



一体どうなっちゃうんだろう俺達と俺達のこの世界……

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