表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

闇の神

ついに大貴の前に姿を現した闇の神…そして、命の玉の力が地球上の全ての生命を包み、最悪の事態が巻き起こる……

「大丈夫なのかな」




俺はあの黒い人影のことが気になっていた。




胸騒ぎがする…あの時、学校で恐らく闇の神に見つかった。




その時




ケータイにヤスから着信が入ってきたのだ。




ビックリしたな、ヤスか。




俺は面倒臭かったが電話に出ることにしたのである。




「ヤスどうしたん?」


『ねぇ、黒い人影の都市伝説って知ってる?』


「えぇぇっ!?黒い人影!?」


『どうしたの?』


「いや別に……」


『俺見ちゃったんだよね』


「えっ、どこでぇ!?」


『塾の近くで』


「マジか、電話代もったいないからきるよ」


『ああ』




電話が切れると俺は思わず倒れそうになったのだった。




ヤバい、近くだな…もしかして俺のこと探してるじゃないのか?






その頃、噂の黒い人影はカト山の上空近くにいた。




「フフフ、遂に見つけたぞ命の玉を持っている少年を……」




待っていろ…もうすぐお前の所に出向いてやる、三村 大貴!!




「とうとう見つけたわ」


「なに!?」




黒い人影の近くに女神の小渕 麗子がいたのだ。




「小渕 麗子だな、なんの用だ?」


「あなたを止めに来ました」


「なんだ、殺る気か?」




そして、黒い閃光と光の閃光がぶつかり合ったのである。




「なぜあなたは闇の大王を裏切ったのですか?」


「フン、服従するなんてゴメンだ」


「命の玉を使ってなにをする気ですか!?」


「お楽しみに」




そう言い残すと闇の神は姿を消したのだった。




「待ちなさいっ!!」




闇の神を追跡するも追い付けなかった小渕 麗子は追跡をやめて大貴の前に姿を現した。






「麗子さん…」


「闇の神があなたを見つけました」


「やっぱり」


「あなたを神の世界で保護したいですが人間を神の世界に連れては行けません」


「どうすればいいの?」


「用心してください、今はそれしか……」


「それと、麗子さん、こないだは無礼なこと言ってすいませんでした」


「いえ、でも最悪の状況になってしまったので何とかして切り抜けましょう」




その時




「女神がいたぞぉぉ!!」




そこには闇の神が3体いたのだ。




「うわっ!!3人いる!?」


「あれは別個体です、きっと裏切った闇の神を探しにきたのでしょう」




闇の神は紅色の口と目を持っていたのである。




「じゃなんで俺達に?」


「私達と奴らは敵対関係なんです、奴らは女神を見つけたら始末するのがルールです」


「麗子さんっ!!」




闇の神が麗子さんに向けて突っ込んで来た。




「大丈夫です!!裏切った闇の神より奴らの能力は低いです」




そして、闇の神たちは黒い閃光をそれぞれ放ってきたのだ。




「バリア!!」




麗子さんはバリアを展開し麗子さんの前で黒い閃光は途切れたのであった。




「これでも食らいなさい」




光の閃光が放たれ3体の闇の神が吹き飛んだのである。




うわっ、麗子さんスゲェ……




その時




「麗子様!!」




翼を持った少年が空から舞い降りてきた。




「誰?」


「この人は天使です」


「天使?」




すると何人もの天使が舞い降りてきたのだ。




「みなさん、闇の神の死骸を3体運んでください」


「了解しました」




そう言い天使達は闇の神の死骸を運びながら消えていったのである。




「今のが闇の神です、用心してください」


「わかりました」




俺はやはり嫌な予感がしていた、隠れきれるかな。






そして、次の月曜日。




今日まで俺はコソコソと生活をしその成果なのか偶然かは分からないが闇の神となんとか接触しないで済んだ。




その日は塾の数学のグループ授業で数学の先生の中村 敏行(ナカムラ トシユキ)先生が教室に入ってきて塾の従業が始まったのだ。






1時間10分後。




「よし、ここまでだ」




数学の授業が終わると中村先生は塾から出ていったのだった。




「どこ行くんだろ?」




ヤスは中村先生が出ていったのをいいことに机に寝そべっていたのである。




「さぁ?コンビニじゃない、とっとと帰ろうぜ」






俺の予想は当たったらしく中村先生はコンビニでシャー芯を買っていて買い終ってコンビニから出た。




その時




中村先生の目の前に黒い人影、闇の神が現れたのだ。




「なっ…なんだぁ!?」


「こいつの体を使おう……」






その頃、俺はみんなより先に塾から出てコンビニの近くまでくると中村先生が突っ立ていたのである。




本当にコンビニ行ってたんだな、てか、なんで突っ立ってんだ?




「中村先生」




俺は気になり中村先生に話しかけると中村先生は俺の方を見て歪んだ笑みを浮かべた。




「見つけたぞ、三村 大貴」


「どうしたんですか?」




中村先生の様子がおかしい……




「私は闇の神だ」


「えっ!?」




その時




中村先生の背中から黒いオーラとともに闇の神が現れたのだ。




なっ、人の中に入ってるとか反則だろ!!




「ウソっ!?ヤバい、逃げろっ!!」




俺は闇の神から逃げるために全力で走り出したのである。




闇の神は周囲の人間にも姿が確認できるようで近くの人々はパニックになっていた。




「みんなっ!!」




俺は塾の方へと戻り塾から出てきたみんなを見つけたのだ。




ヤスは後ろから追いかけてくる闇の神に気がつき目を丸くしていたのである。




「ダイっ!?なんだそいつ……て、都市伝説の黒い人影!?」


「ヤス!!説明は後だっ、逃げろぉぉ!!」




俺達は全員で走り出したのだった。




しかし、闇の神は地面を滑るように移動し間もなく追いつかれる直前まで迫って来た。




俺達は逃げながらカト山の近くまで来ていたのだ。




「命の玉を渡せば命は保証しよう」


「やるもんかっ!!」


「ならば、くたばれ!!」




闇の神は黒い閃光を俺達に向けて放ったのである。




「うわっ!?」




俺達はギリギリで避けたが俺のバックにかすり俺から離れて奴の近くに転がった。




「しまった!!」


「いいぞ、順調だ」




闇の神は俺のバックを拾い中から命の玉が入った箱を取り出したのだ。




「これさえ手にいれればお前らにようはない」




闇の神は黒い閃光を俺達に向けて再び放ったのである。




その時




光の閃光が黒い閃光を打ち消した。




そう、麗子さんが俺達を助けてくれたのだ。




「麗子さん!!」


「大丈夫ですか?」


「うん、麗子さん!!早くあいつを……」


「もう遅い!!」




闇の神は命の玉を掴んでいたのである。




命の玉がやつにとられた……




「それを渡しなさい!!」


「これは元々闇の神族の物だ」


「でも、あなたの物じゃない!!」


「お前の物でもない、見るがいい!!闇の神と命の玉の力を!!」




そして、命の玉がまるで血のような紅色に変色した。




なんだあの色は!?




「やめなさい!!」


「この力で活動している生命を化神に変化させてやる!!」




なんだって!?あいつ今なんて……




「やめなさい!!」




しかし、そのまま命の玉は赤い光を放電のように放ち始めのだ。




「バリア!!」




麗子さんがバリアを展開させ俺達を包み、その直後に赤い光が一気に広がり全てを飲み込んだのである。




「全生命化神化だ」




これは人類の恐怖……そして、世界を巻き込む神々の戦いの始まりに過ぎなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ