暁の襲撃者6
真っ直ぐに無防備で歩いてくるキラリンに雷は戸惑っていた
(こいつ何を考えている?まさかと思うがあんな武器であたしを倒せると思っているの?)
キラリンはとりあえず最初の攻撃を当てることしか考えていなかった
(当てる、その後の事はその時に考える)
真っ直ぐに歩いて行くキラリンを見て瑛太も不安になってきた
(いったい何を考えている、あれならどうぞ斬ってくださいといっているみたいだぞ)
キラリンは雷の前で立ち止まるとクラブを振り上げて
(馬鹿!そんな単純な攻撃が・・・・)
俺は思わず目を閉じてしまったが
雷はまだ戸惑っていた
キラリンはもう目の前まで来ているが
(・・・・何を考えている、とりあえず)
キラリンがクラブを振り上げたのが目に入ってきたが
キラリンの一撃は雷の肩に入って
(嘘?あんな攻撃が通るなんて?)
瑛太は僅かに出来た隙に気づかないで呆然と見つめていた
唖然とする雷にキラリンは再び振り上げて更なる一撃を狙ったが
(こいつ今あたしに攻撃してきたの?何故何故何故気づかなかった?それより早く立て直さないと、こんなやつに負けるわけには)
雷は鞘を前に構えるとクラブを弾き返し更に刀を左手に変えるとそのまま斬りかかった
クラブを弾き返された直後斬りかかってきた雷の攻撃を紙一重で回避したキラリンは後方に下がって距離を取った
「いひぃいひぃいひぃ楽しいな愉しいな楽しいな!でもキラリン残念でした。唯一のチャンスを逃すなんて。もう同じ手は喰わないから!さあさあさあもっともっともっとあたしを楽しませてよ」
キラリンは悟った
勝てないと
クラブは遥か彼方に落ちている
瑛太はもう諦めたらしく俯いている
「いひぃいひぃ諦めたのかしら?まあいいか。じゃ最後は素晴らしい交響曲を奏でなさい」
(交響曲って何?まさか悲鳴の事?じゃ絶対に悲鳴はあげないから)
キラリンは瑛太を見て
(瑛太ごめんなさい、私が弱くて、ではなくて、相手が強すぎて勝てませんでした)
目を閉じるとその時を待ったがなかなか来なかった
その直後
「いひぃ?お前は誰だ?あたしの邪魔をする気か?名を・・名を名乗れ‼」
キラリンは恐る恐ると開けた視界に全身真っ白な少女が立っていた




