ようこそ、エンターテインメントへ
「"そしてアリスは目を覚ましました。"」
「夢のお話だったの?」
「わからないわ。現実のお話なのか、それとも夢のお話なのか」
「アリスは目を覚ましてからどうなったの?」
「さあ、どうせなら自分で考えてみるのはどう?」
「あたし物語とか書けない」
「書かなくていいのよ、考えるだけでいいわ」
あなたの中だけで物語を描くのよ。
いつの日か、隣の美人なお姉さんに聞かせてもらった『ふしぎの国のアリス』。その続きは、まだ考えられていない。
真新しい封筒に自分の部署のゴム印を押しながら、ぼんやりと思い出す。ただゴム印を打っているだけの時は仕事の事を考えず、楽しいことを考えている。たまにゴム印の向きを間違えることはあるけれど。
(ワンダーランドは、こんなゴム印を押す仕事なんてあるのかしら。まあ、バラを赤く塗る仕事よりマシよね。向こうは赤く全身が汚れるけど、この仕事は手先が黒くなるだけだもの。)
そんなことを考えたり、なんでもない日を祝いたがったり、猫がいたら「偉さが違うー」と歌ってみたり。
そんな私を、同僚や上司は、変人というレッテルを貼り、遠巻きにしていた。
家族や恋人は理解してくれていたけど、その恋人は何年か前に失踪してしまった。
いくら変人だと言われている私でも、現実と妄想の世界は違うものだとハッキリ認識している。はずだ。
なのに、どこだここは。こんなワンダーな世界なんて見たことない。どこに誘拐されたのだ私は。
事の発端は昨晩だ。無理矢理、課の飲み会に連れていかれ、飲めもしない酒を飲み、ふらふらと帰宅した。そして自宅のドアを開けると、眼の前に大きな穴が空いていたのだ。
「はあ〜〜〜〜〜〜〜???」
悪酔いしていた私は何故か穴にガンをつけた。そして一歩踏み出して、────何かを踏んだ。
「は?」
「時間が無い!!急がなきゃー!」
白くもふもふの塊の耳を踏んづけたらしい。だが、白い塊はその事に気づいた様子もなく、ただただ、急がなきゃという言葉を繰り返している。
時計を見たり、部屋をぐるぐる走り回ったり。
時計?
「あっ、それ」
白い塊が持っていたのはふしぎの国のアリスを聞かせてくれていたあのお姉さんからの贈り物。大きな懐中時計だった。
「ちょっ、返せ!」
「急がなきゃー!あー!急がなきゃー!」
そう叫んだ白い塊は空いている大きな穴へと飛び込んだ。
「待て!」
何を思ったのか、私もあとに続くように白い塊を追って暗い穴へと飛び込んだ。
「あだっ」
長く暗い所を落ちていき、何かふわふわしたものにぶつかってそのまま地面へと落ちた。
「尾てい骨骨折とかしてないでしょうね・・・」
お尻をさすりながら、周りを見渡すように立つ。さっきぶつかったのは大きなきのこだったようだ。
「わぁお何ここ」
そして、私は変な世界に降り立った。
「おーい懐中時計持ったやつーどこいったー」
あの白い塊、許さぬ。私の大切なものを持っていきやがって。
「うるさいなぁ」
「わあああ!!」
「そんなに叫ぶなよ」
「誰!?なに!?」
辺りには誰もいない。上にも下にも横にも。
「ここだよ」
「ぎゃああああ!!」
「にゃはははー驚いたかい?」
猫のような格好をした男の子が後ろに立っていた。
それはまるで、あのふしぎの国の、あの、
「チェシャ猫?」
「そうだよ!よく分かったねぇ!」
ケラケラと笑いながら私の顔をのぞき込む。
「ねえアリス」
「アリスぅー?私はアリスじゃないわ」
「そうなの?でもボクはアリスだと思うからアリスって呼ぶよ」
「変なの」
「この世界はみんな変さ」
私はアリスほど変な子じゃないし、アリスそのものでもない。
というか、そんなことをしている暇はない。
「ねえ、ここら辺に大きな懐中時計を持った白い塊見なかった?」
「白ウサギのこと?みたよ。あっちに走っていった」
「あらありがとう。じゃあねー」
「・・・イカれたヤツらに気をつけて!」
謎の忠告をして、彼は消えた。すぅっと消えていったのを見てちょっと背筋がゾッとした。
「なにここ」
声に出して言っては見たけれど、書いてあるのだからわかる。
マッドハッターの家だ。
「どうせなんでもない日を祝ってるんだろうな・・・」
どう見ても大人サイズではない扉をくぐり抜けて、中へと入る。
「なんでもない日バンザーイ!」
「ほらやってた」
私が来たことにも気が付かず、なんでもない日のパーティーをするマッドハッター。そこに三月ウサギの姿はない。
「おや、君は」
「はじめましてマッドハッター」
「はじめまして!招待はしていないが座りたまえ!」
「はあどうも」
自分の近くの椅子を引くと、私の手を引いてエスコートをしてくれた。
「さあ!お菓子やお茶をどうぞ!今日はなんでもない日のパーティーだ!」
「そう、私も今日はなんでもない日なの」
「それはいい!なんでもない日万歳!」
カップにお茶を注ぐマッドハッターを見ながら尋ねた。
「三月ウサギはいないの?」
マッドハッターの動きが止まる。
重々しく、彼は口を開いた。
「彼は今日、お城で首を撥ねられてしまうんだ」
「・・・え」
「罪状は・・・わからない」
あんなにヘラヘラと楽しそうだったマッドハッターが悲しそうな顔をして語る。
「一人でパーティーをしても楽しくないんだ」
「・・・助けに行きましょうよ」
「女王には逆らえない」
「それでも行くのよ!三月ウサギを助けに!」
「・・・アリス。君はアリスなんだね」
「違うわ。そんなことより、お城への道を教えて」
思い出したように呟くいかれた帽子屋。この男も私をアリスと呼ぶ。否定をしつつ、お城への道を聞く。
「ちょっと待ってて」
私を椅子から立たせ、テーブルから離れさせると、テーブルを一気にひっくり返した。
「は、?」
「ここが近道だよ」
テーブルの裏に扉があった。
「うわあ・・・薔薇ばっかり・・・」
扉の先は薔薇園だった。でも、なにか違和感を感じる。
そうか、
「白くない」
物語の薔薇はたしか白くて、トランプ兵が赤く塗ってたと思うのだけど。ここの薔薇は、既に赤い。
「こっちだよ。みつからないようにね」
「ねえ、どうして薔薇が赤いの?」
「どうして?おかしなことを言うね。薔薇は赤いものだろう?」
「私の知ってるここの薔薇は白いわ。トランプ兵たちが赤く塗ってたじゃない!」
「いいや、白い薔薇なんてないさ。薔薇は赤いものだよ」
マッドハッターはニコニコとした表情を、崩さないまま淡々と告げる。
その姿に、少し驚いて後ずさるが、マッドハッターは私の腕をつかみ、ぐいぐいと引っ張っていく。
「さあ、こっちが処刑場だ」
「いや、いやよ、なんだか怖いわ」
「大丈夫だよ、君は罪人ではないから殺されることは無い」
違う。殺されるかもしれないことに怖がってるんじゃない。あなたが怖い。
「ね、ねえ、ちゃんとあなたについて行くから、腕を離してくれない?」
「えー?どうして?いいじゃないか」
「お願い、離して」
そう言っている間にも、どんどんお城に近付いていく。
「さあ、ここだよ」
マッドハッターがお城の小さな扉を開けた。
「う、おえっ」
中から濃い血の匂いがする。首のない死体、取れた腕、ちぎれた足。その光景を目にした途端、たまらず、胃の中のものをすべて吐き出した。
「酷い有様だね、さあ行こうか」
まるで、感情のないロボットのように淡々としているマッドハッターに引きずられながら中へと進んでいった。
「上がれ!」
甲高い女の声が響き渡る。断頭台へと登っていくのは、両手を後ろで拘束されたうさぎの耳を持つ少年。
「あれが三月ウサギだよ」
物陰に隠れたマッドハッターが呟く。
「お前はこのワンダーランドに侵入者を許した」
甲高い女の声の正体は、ひときわ豪華に椅子に座った女性。頭には王冠が乗っている。
「あれがハートの女王だ」
「そうなの・・・・・・。そんな感じだわ」
でもどこかで聞いたことのあるような声だ。
女王の顔は黒いヴェールに覆われていてよく見えない。
「よって三月ウサギは死刑!」
「首をはねよ!」
「首をはねよ!」
女王がぴしゃりと死刑を言い渡すと、周りに立っているトランプ兵たちが口々に叫ぶ。
「ちょっと、どうするのよ!」
「どうしようか。うん、こうしようか」
マッドハッターが女王の前へと躍り出た。
「お久しぶりです女王陛下」
「マッドハッター・・・こんなところで何をしている」
「三月ウサギの死刑をやめていただきたく参上いたしました」
「死刑は覆らぬ。これは決まったことだ」
「侵入者・・・侵入者を捕まえることを三月ウサギを解放する条件としてはいただけませんか」
マッドハッターは淡々と、笑いながら女王に大げさな身振りとともに告げる。
侵入者を捕まえることで三月ウサギの処刑を免れようという魂胆らしい。
ん?侵入者?
「三月ウサギ、侵入者はあそこにいるよ。ほら、あそこだ。柱の影さ!」
マッドハッターが私を指さしている。
全員の目が私にむく。
「・・・は?」
「捕まえろ!」
女王の一言でトランプ兵が私に折り重なるように飛びかかってきた。
「ちょっと!マッドハッター!どういうことよ!」
「三月ウサギを助けようと言ったのは君だよ。協力してくれるんだろう?」
「こんな協力なんてしたくないわ!」
「待て!」
「捕まえろ!」
「にがすな!」
「あああああ!もう!来ないで!」
全速力でお城を逃げ回る。赤黒い廊下をぬけ、重たい扉を開く。
あの迷路のような薔薇園を走る。
「ああ嫌だわ!行き止まり・・・!」
「もう逃げられないよ、アリス」
「私はアリスじゃないわ!イカレ野郎!」
「褒め言葉だ」
薔薇園で追い詰められた私は草の壁を背に、トランプ兵に囲まれていた。
「さあ、三月ウサギ。君がアリスを捕まえるんだ。そうすれば君は自由になれる」
「いやよ、やめて!ちょっと触らないで!」
うさ耳の少年は私の腕をつかみ後ろ手にきつく縛った。
「痛いわね!ふざけんじゃないわよ!はーなーしーてー!」
「うるさい口だね。・・・いっそ縫い合わせてあげようか」
自分の唇に針が通るのを想像して口を噤んだ。
「首をはねよ!」
「ちょっと!まだ裁判始まったばかりじゃないの!判決出すの早すぎるでしょ!!」
「首をはねよ!」
「首をはねよ!」
「あああ!もう!あんたらはそれしか言えないの!?この紙野郎ども!冷え症が悪化したらどうするのよ!」
後ろ手に縛られたまま冷たい床に転がされ、手足が冷えていく。
首をはねよ!としか言わないトランプ兵達に思いつく限りの悪態をつく。
「・・・────」
「は?なに?」
それは確かに私の名前。この世界に来て初めて呼ばれた私の本当の名前。
「久しぶりだわ」
「・・・え」
一番高いところに座っている女王が降りて来て、黒いベールを取った。
「あなた、なんで、え?なんで、」
私の目の前には、とても美しいあの隣のお姉さんが立っていた。
「彼に頼んだのよ。あなたを連れてくるようにって」
シャラリと音を立てて彼女の手からこぼれ落ちる金色の物体。
自分の手についた黒いインクで汚さぬようにと大切に扱ってきたあの時計。
地面へと落ちていくのがゆっくり、はっきりと見えた。
ゴトッ
「なんで、」
さっきから私は疑問しか口にしていない気がする。
壊れた懐中時計を見つめながらうわ言のようになんで、と繰り返した。
「私はあなたが嫌いだった」
彼女の突然の告白に私は、彼女のその美しい顔を見上げる。
「可愛くて、純粋で素直で・・・愛想が良くて、大人に好かれるあなたが」
彼女の美しい顔が歪む。
「その懐中時計は私とあなたが繋がるためのもの。なんの疑いもせず受け取ってくれてよかったわ」
「・・・それだけなの。それだけのためにあなたは私をここへ連れてきたの」
「・・・あなたの従兄弟に圭くん、いたわよね」
「いるわよ」
「付き合ってたの。彼と」
「・・・え、でも、」
「そうよ・・・あなたとも付き合ってたわ・・・!しかも、私は遊びだと、そう言ったのよ彼は!」
私の従兄弟にそれはそれはイケメンの圭くんという男がいた。
圭くんは私を妹のように可愛がってくれていたが、いつの頃からか恋愛感情へと変わり、恋人となっていた。
でも、彼女と付き合っていたなんて話は聞いたことない。
そして、彼は失踪していて、どこにいるのかも分からない。
「彼は私のところから去っていった。あなたの方が好きだからだそうよ。でもね、今は違うの。今は私の可愛いうさぎちゃんなの」
うさぎちゃん・・・?・・・まさか。
「あの白うさぎが、圭くんなの!?」
「そうよ。私のところに帰ってきてくれたの!可愛いでしょ?やっぱり私の方が好きだったのよ!」
「なにを、何を言ってるの?」
彼女が何を言っているのか分からない。圭くんはいきなり姿を消した。まさか、彼女がなにかしたなんてこと。
「・・・殺してあげるわ。あなたも!私は彼と二人で生きていくんだから!・・・首をはねよ!」
美人が怒ると怖い。その綺麗な顔は嫉妬や憤怒でくしゃくしゃと歪んでいた。
「お待ちください女王陛下」
「何よマッドハッター」
「この者の処刑は私におまかせを・・・三月ウサギ」
うさ耳の少年が大きな斧を引きずって私へ近づく。
「い、いやよ。やめてって!ねえ!ちょっと!人の話を聞け!!」
「まったくダメだねアリスは」
「は?」
「このくらい抜け出さなきゃ」
「誰よ、あんた」
「通りすがりの猫でございますよ女王陛下」
あの毒々しい色合いの猫が私の後に立っていた。
腕の圧迫感が解放され、両手が自由になる。
「さあアリス、逃げるんだ」
「え、でも」
「僕が何とかするから、さあ早く。振り返ってはいけないよ」
「うん、それなんて死亡フラグ」
「一度立ててみたかったんだ。死亡フラグ」
「・・・カッコつけて言うことじゃないと思う。・・・でも、ありがとう」
私は後ろの扉へ駆け出した。
「捕まえろ!にがすな!」
声が追ってくる。
「にゃあああああああ!!!」
まるで、猫が縄張り争いをする時のような威嚇の鳴き声が響いた。
「ごめんねチェシャ猫!ありがとう!」
「待ちなって」
「マッドハッター!三月ウサギ!」
「ここで君を逃がせば女王陛下に殺されてしまう」
「私だって自分の身が可愛いわよ!捕まってやるもんですか!」
廊下に立っている甲冑の腰からサーベルを抜いて構える。重くて倒れそうだ。
「おっと、武器を使うのはやめてくれ・・・。ねえ、三月ウサギ」
ギュインッと何かが起動する音がした。
「は、なにそれ」
「チェーンソー」
「短く簡潔にどうも!」
「勝ち目ないわ」
重たいサーベルを捨てて、近くの部屋へ入る。
「窓から飛び降りるしかないかしら」
部屋の窓から下を覗く。
「うん、飛び降りるほど距離ないわ」
全く躊躇いもせず、窓から外に出た。
その瞬間、窓枠がチェーンソーで壊された。
「リアル十三日の金曜日・・・」
迷路のような薔薇園で、また追いかけっこが始まる。
今度は行き止まることもなく出られた。
「扉だわ!」
チェシャ猫はどうなったのだろうか。まさか、死・・・。
「いるよ、ここに」
「ぎゃあああ!化け猫!」
「もう助けるのやめてやろうか」
「嘘です!」
「こっちだ」
チェシャ猫は私の手を引き、導いてくれる。
「・・・どうして私を助けてくれるの?」
「・・・君が好きだからだよアリス」
「そうなの、私はアリスではないけどありがとう」
「この世界に迷い込めるのはアリスぐらいさ」
私には、その言葉が違う意味に捉えられた。
この世界の夢を見るのはアリスのような変わった子ぐらいさ。
「これは夢なの?」
「さあ、分からない。君はどう思う?」
「分からない、もう夢なのか現実なのか」
「君が普段見ているものが現実なのかどうかも分からないよ」
「・・・そうね」
「さあ、ついた」
外が見えそうなくらい大きな鍵穴のついた扉の前に立つ。
「あ、しまった。鍵を落としてきちゃった」
「おおおい!何やってのよ!!」
外を覗くとベッドで昨日の服のまま寝ている私がいた。
「やっぱり夢だったんだわ」
すうっと息を吸って腹から大声を出す。
「起きろーーー!」
「・・・追っ手が!」
チェシャ猫が後ろで追っ手を食い止めてくれている。
「起きなさいってば!このままじゃ死んでしまうわ!」
「アリス!もう無理だ!アリス!」
「首をはねよ!」
「首をはねよ!」
「殺せ!」
「殺せ!」
「アリスを殺せ!」
「起きなさい!────!!!」
自分で自分名前を叫んだ途端、目の前の扉が勢いよく開いた。白い光が私を包む。
後ろを振り返ってチェシャ猫を見た。
「え・・・?」
最後に見えたのは、血みどろで倒れたあの毒々しい色合いの服を着た少年。後にはチェーンソーを持ったマッドハッター。
「アリス、これは夢ではないよ。・・・ようこそ、」
マッドハッターが何か言っていたが、最後は聞き取れなかった。
もう一度見たチェシャ猫のその目に、光はなかった。
「・・・なんて嫌な夢なのよ」
すべてのことを鮮明に覚えている訳では無いが、最後に見たあの血溜まりを思い出して身震いをする。
「って、もう七時半!?遅刻する!」
昨日の服を脱ぎ捨て、光の速さでシャワーを浴びる。
髪を乾かし、服を選ぶ。
いつもと同じコートを選び、いつもと同じ靴を履き、いつもと同じバッグを持った。
「いってきます」
誰もいない部屋に声をかけ、玄関を開ける。
さあ、今日も退屈な1日のはじま
『次のニュースです。』
彼は紅茶を入れる手を止め、テレビを見つめる。見た事のある女性の写真が映っていたからだ。
『今朝、都内のアパートに住んでいた────さんが首を切断され、死亡しました。犯人は同じく都内に住む────容疑者で、犯行後、被害者と、同じアパートの住人に取り押さえられ、その時持っていたチェーンソーが凶器だということです。警察は、二人の関係性について調べる模様です。また、この────容疑者の自宅から、男性の腐食した遺体が見つかったことから、この件についても』
テレビを消し、ニヤリと笑う姿はまさに"狂気"。
「だから言ったじゃないか。エンターテインメントは終わらないってさ」
ようこそ、エンターテインメントへ。
終わらないパーティを君のために。
読んでくださってありがとうございます。