20話 魔術って?
艦〇れイベントを朝までやってたら、思いっきり寝坊して投稿遅れてしまった……
徹夜良くない
「ええっとぉ、つまり、私が意識して力を出すときに使っているのが、その強化魔術とやらなんですか?」
「そそ、魔法のように魔力を使うけども、現象として現れることのない物。そういった自分の体の中だけで自己完結させる魔力の使い方は、魔術と呼ばれるのよ。知らなかった?」
私たちは魔術について、先輩魔術使いのアンナさんに軽く説明してもらった。それによると、魔術は基本は誰にでも使えるものだが、向き不向きが激しいらしい。
魔力を体の中で滑らかに循環させることができる人でないと、魔術を使っているかがわからないほど僅かな効果しか得られないとのこと。まさにルカなんかはこれに当てはまるので、ルカは自身の魔術を実感できない。
「はい、今知りました。ルカも初耳だよね?」
「あぁ知らなかった。ユヌを見て、そういう魔力の使い方もあることは知ってたけど」
「あらあら。確かに魔術と呼ばれるようになったのはここ2,3年だから、ユヌちゃんやルカ君が住んでいた村まで情報が伝わってないのは不思議ではないのかしら」
「あの村まで行くのは俺たち行商人くらいだし、ましてやあの村で満足に魔法を扱えたのはルカと教会の神父くらいだったはずだし、魔法とか魔力関係の話題は情報はなかなか伝わらんだろうな。そんで俺らはここ最近までユヌを認識さえしてなかったから、ユヌが魔術使いと気付く機会もなかったしな」
「まぁ、お金もなかったから、外に買い物に出るくらいなら私は兄さんの世話をしていたので……」
私が膨大な魔力を持っているらしいことは知っていた。そしてルカが、私の身体能力はその膨大な魔力のおかげ、と教えてくれたことがあったので、それも知っていたのだけど。
でも、私は自分が特別だと思ったことはなかったし、私のような身体能力を持つ人はいっぱいいると思っていたのだが。
魔術使いは存外少ない。
私やアンナさんのようなレベルになると、このポルトの町はもちろん、皇都にさえいるかどうかわからないみたい。
食事中に始まった魔術談義は夕食後も続き、それに関連してアンナさんの旅の話も聞かせてもらった。アンナさんは女性の身で一人旅をしていたようで、魔術をうまく使いこなして旅の最中の様々な困難を乗り越えたらしい。
皇都に着いたらルカやホセアさんとお別れだから、その後は私も一人旅をするのだろう。
同じ女性の一人旅の経験談としても、同じ魔術使いの旅の経験談としても、アンナさんは貴重な見本だ。
当然真剣に聞いた。
途中で眠くなってしまったので続きはまた明日ということになり、その日は寝ることにした。
野宿用の寝袋ではなく、久々のふかふかのベットでの眠り心地は素晴らしい物だった。
その次の日。
エイブさんが目を覚ましていたので、昨日のことを謝っておく。
こういうことは素直に自分の非を認めておいた方が禍根が残らないからね。
「昨日はいきなり殴ってすいませんでした!」
「いっ、いえ!こちらこそデリカシーのない発言、すいませんでした!どうかお顔をお上げください!」
エイブさんは数歩後ずさった。
あと口調が全然違う。
ドウシタノカナー。
私の一挙一動に怯えるエイブさんを含めて勢ぞろいしたブルーノ家と朝食を食べたあと、私とルカは再び町へと繰り出した。
日中はポルトの観光をし、夕方にブルーノ家に戻ったらまたアンナさんの旅について聞かせてもらえることになっている。
とりあえず午前中は、昨日は時間がないからと回らなかったお店系を中心に回ることにする。
「まぁ手持ちも残しておきたいから見るだけだよねー」
私は立ち寄ったアクセサリー店でそう呟く。
旅に出る前の資金作りのおかげで、今私は合わせて金貨2枚分程のお金を持っている。
懸念材料だった馬車代も、親切なホセアさんのおかげで安くすんだ。
大銀貨数枚で、保存食まで用意してくれたホセアさんには感謝しなければならないだろう。
しかし、皇都についてからの旅の費用はもちろん私だ。
だからこの町で散財はできない。
「欲しいものがあったら買ってやろうか?」
「ええ?いいよいいよ、ルカのお金はルカのためにあるんだよ。それにどうしても欲しかったら自分で買うって」
冷やかすようでお店の人にはちょっと悪いけど、節約節約。
そんな感じでアクセサリー店や服屋さんに靴屋さん、時計屋さん、ちょっと変わったお店だと仮面のお店なんてところを見て回った。
そして、武具や防具が並んでいるお店を見物しているときに、昨日私が負かしたハードさんに出会った。




