ストロースロープ
広がれ 拡がれ
そして 見つけよ
明かり 光り
人 一人の人生より
生物 一つの命より
確かに 確かに
あるモノとして
存在する行為として
ストロースロープ
夜式の彼方に
見えない仮面の修正
連なる山々
静かな水面
命の存在を
時が優しく包んで
あなたのやり方を紡ぐ
煙とカーテン
ストロースロープ
夕方の散らかした後
自転車のペダル
回転する
洗濯機の中から
上半身だけ見えてる
家庭の事情
一身上の都合
遺憾 遺憾 遺憾
鼻から出したカラーペン
ストロースロープ
魂の目覚まし
サンドイッチの間
時間が回転する
一時間百円
命懸けの紙テープ
体に貼ったビニールテープ
照らすLED
殺される白熱灯
中心は空洞
ストロースロープ
無能 苦悩 死のう
知らない視界
明日の歯医者
海辺のベンチに
缶コーヒーの網膜
血液が沸騰して
大腸のダム
消しゴムの使い方が
分からない
異能 機能 化膿
殴打した物体
ストロースロープ
人という字
歩く姿から出来た
そう 夢想
身体か 精神か
真面目に歩いてる事
何方かが歩いて行く事
それが人だった
それで人だった
目指す先など無い
エネルギー尽きるまで歩く
歩行 移行 思考
くだらない制限
零の紙を破り捨てた
次元を超えて
ストロースロープ
