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プロローグ②
昔々の話、国連と呼ばれる世界で一番偉い機関が人類が元々火星にいたことを発表することと共に火星への移住計画を発表した
百億を越えた人類の住める環境はもう地球にはなかった
火星へと飛行できるようになった五年後の話だった(教科書より)
当時はもう国として機能しているのは、アメリカとEU数ヵ国となっていた
ほとんどの国は流刑特区と呼ばれた、自治区に刑務所に入りきらない犯罪者を入居させ自治区を出た瞬間射殺
そんな出来事を黙認、むしろ推奨していたくらいだ
ほとんどの国にとって、人々にとって希望の話であった
誰もがもう一度手に入れることのできるチャンス
そして、このプロジェクトに関われば、安定時のような収入が手にはいるのだった
このプロジェクトは希望の船、『ノアの箱船計画』と名前がつき始動した
本当に幸福しかない計画になったはずだったのだ
平民にとっては