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序幕

ちょっと頑張ってみました。

誤字脱字があったらすいません。

温かく見守ってやってください。


「あと少しだったんだよ」

 肩に荷物を担ぎながら工藤京介は静かに愚痴をこぼした。


 昨日の弓道の大会。優勝まであと少しのところまで京介は行ったが、最後の一本をはずしてしまい、優勝を逃してしまった。結果は準優勝ということだったが、優勝を取れそうなところまで行っためこうして大会が終わってからずっと愚痴をこぼしていた。


「何度言うの?それ」

 隣で聞いている遠藤沙織はいい加減にしろ、といわんばかりの口調で質問をした。

「すこしは面白い話でもしてよ。」

「まぁ、そうだけどさ………」

 幼馴染にしてはひどい要求だな。とは思ったが、引きずっている方が悪いのであえて口には出さなかった。面白い話といわれたのでそれなりに考えてみたりもした。

「はぁ……………」

 面白い話といってもそんなにすぐ思いつくわけではなく。結局またため息をついたのを見て沙織はひとつ提案した。

「遊園地行こう。遊園地」

「は?いや、金ねーし」

「問答無用!」

「いや、だから金ないって。ちょ、首つかむの止めろ!!しまってる。しまってる!!」

 結局首を絞められながら遊園地へと連行されていった。

ついたときは生きていたのが奇跡だと思った。


 入るのには金がかからないタイプの遊園地でよかったと思う。

「へー迷路なんて出来たんだー」

(帰りてー)

やる気なし、お金なし。の京介にとっては正直見ているだけで済ましたかったから実際は、何でもいい。つーか帰りたい。というのが本音だった。まぁ逃亡したらしたで、明日の朝日が拝めるのか怪しいので逃げることはしないが。

「よし。この迷路行こう」

「がんばって」

ガッ

ブン

ビタン

「いくよねー」

「ハイ、行かせていただきます!!」

注・アスファルトの上での柔道技は止めてください。大変危険です。


お化け屋敷みたいな感覚の迷路らしく中は真っ暗だった。係員さんから貰った懐中電灯をつけてあたりを見渡す。案外本格的でスタート地点から3本の道が出ていた。ここから正解の道を選べということらしい。

ペアで入ったので二人で進むという手はずになっているのだが懐中電灯は2本渡されていた。

まぁいいかと考えてとりあえず二人で同じ道を進んだ。

しばらく歩いた。

「なんか、ながくね?」

「う~ん?」

二人して首をひねった。


「あれ?」

 いつの間にか沙織の姿がいなくなっていた。

はぐれてしまったのか?と考えて、引き返してみる。

遠くの方に明かりが見えた。沙織も懐中電灯を持っているはず。

「おーい!」

明かりの方へ向かってはしる。

 なのに、なぜか一向に距離は縮まらない。

 いい加減おかしいと気づいたときだった。

 景色が急に変わり、広い草原に京介は立っていた。


「どこだ………?ここ?」

 必死に考えていると遠くから怒号が聞こえてくる。

 ここにいては、にっちもさっちも行かない。そう考えた京介は怒号のする方向へといってみた。何かわかるかもしれないという希望を抱いて。


 戦争だと気づくのに1分かかった。

 人と人同士の戦争だったらもう少し早かったかもしれない。

 だが一方が明らかに違う。

 怪物だ。そう考えるのには1分もいらなかった。

 怪物が襲い、血が飛び散る。戦況は明らかだった。

 そんなことはどうでも良かった。

 怪物の方を指揮していると思われる人物。その顔が見知った顔に良く似ていた。

「沙織………」

 理解は出来なかった。ただただ、叫んでいた。

「沙織ーーーーーーーーっ!!」

 指揮している人物がこちらに気づいたようだった。

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