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終焉のアニマ〜ARで蘇った妹は仮想が現実を侵食する世界の召喚神〜  作者: マシナマナブ
第三章

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二柱目の召喚神

 アマテラスは、美しく神々しい女神だった。

 ただ降臨しただけで、空気が変わる。鈴音の展開する神聖領域ですら、彼女の放つ光に押し返される。

 その力が、ジャスティンを包む。


 アマテラスの加護により、ジャスティンの全身が神聖な太陽のオーラに覆われた。

 属性が付与され、加護なしでも十分に強い彼の攻撃力がさらに強化される。


 そして、閃いた。


 姿が消えたと思った瞬間、ジャスティンはすでに鈴音の目の前にいた。

 強化されたジャスティンの前では、もはや鈴音の神聖領域は守りの役に立たないようだ。


 次の刹那――稲妻のような突きが放たれる。


「うわっ……!」


 鈴音が一歩後退しつつ、かろうじてそれを回避する。


「アニマにしては素晴らしく良い反応だ」


 ジャスティンは止まらない。

 突き、突き、突き――神速の連打。

 暴風のごとく繰り出される連打が、光の軌跡を描きながら鈴音の結界を散らし、空間を穿つ。

 鈴音は攻撃を挟む隙さえ見つけられず、防戦一方だった。


「……最強のアニマを使役してなお、自ら前に出るのか」


 湊が思わずつぶやく。

 その声に、ジャスティンは手を止めずに淡々と応じた。


「その方が、強いからな」


 アマテラスの加護を受けたジャスティンは、ファイターをも凌駕する破壊力を発揮している。

 さらに後方からは、アマテラス自身が攻撃支援を行う。しかも、それは最強の攻撃力を誇る。

 一般的に軟弱なイメージを持つサモナーの概念を覆す、圧倒的な双翼の構え。

 これがジャスティン・コードが伝説のプレイヤーと呼ばれる所以だった。

 間違いない。この男は、本物。


「この程度では、あのマガツヒに対抗できないぞ」


 ジャスティンは、一呼吸も乱さず言い放った。その冷静さが余計に湊の胸に刺さる。


 ――わかってる。


 これまでマガツヒに対抗できたのは、結日の存在があったからだ。自分ひとりであの存在に抗えるとは思えなかった。それは、痛いほど理解している。


 鈴音ひとりでは厳しい。だが――


 湊に諦めはない。前に進むため、今ここで、新たな力を解き放つべきだ。


「召喚――タケミカヅチ!」


 湊は力強く宣言する。

 空間が歪むように変形し、鼓膜を震わせる轟音が響き渡った。


 天から降り注ぐ蒼白の光。その中心から、神格を帯びた新たな存在が姿を現す。


 第二の神クラスアニマ――タケミカヅチ。


 まるで雷が具現化したような威圧感に、空間がざわめく。帯電した空気が振動するようだ。

 これは先日の遠征で獲得した、湊の新しい召喚アニマ。そして、その中に宿っているのは、三日月武の魂だ。

 鈴音のアメノウズメと同様、このタケミカヅチもキャラメイクでアニマとなった武とリンクさせた。結果は、見事に成功。

 これにより、武の身体能力、攻撃力はタケミカヅチと同等まで引き上げられる。

 そして、攻撃タイプのアニマ、タケミカヅチと融合した武は、あのユイカに次ぐ水準を誇る。


「神クラスを……二体、同時にか……」


 ジャスティンが、意外そうに呟いた。


「キャラカスタマイズ時に、魔力効率の最適化を徹底した。俺自身の魔力強化も繰り返して……ようやく二体同時維持に辿り着いたんだ」


 さらに、武と召喚アニマの融合により、武がどこにいようと、戦局に応じて即座に戦場へ投入できる。


「実に面白い。私さえ知らなかった戦い方だ」


 ジャスティンは表情を引き締め直す。

 その隣では、タケミカヅチの中にいる武が歓喜の声を上げていた。


「おいミナト、この侍……まさか!?」


「喜べタケル。目の前にいるのが――本物のジャスティン・コードだ」


 その瞬間、武の目に炎が灯る。


「マジかよ……っしゃあ! 燃えてきたァ、最高じゃねえか!」


 雷光をまとった武が、歓喜の雷撃を振りまく。

 そして、稲妻の尾を引かせながら、大地を震わすような足音を響かせて、武はジャスティンに突進する。


 アマテラスの加護を受けた謎のサムライ――ジャスティン・コード。

 構えは静かで無駄がなく、だが眼光は一瞬たりとも油断を許さない。


 剣道と空手。

 異なる武術が、今――真正面から激突する。

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