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第二部 第二章 第十一話 迷宮の最終関門と、心眼の剣

第二関門の守護者を倒した後、ナイは、その残骸から手に入れた「剛刃研磨ユニット」を、わたしの剣の鞘に手際よく組み込んだ。 「そいつは、お前の魔力に反応する、一時的な強化装置だ。ここぞって時に起動すりゃ、どんな硬いもんでも斬れる、光の刃を纏えるはずだぜ。ま、一回使や、しばらくは冷却が必要だがな」

新たな力を手に、わたし達は、この悪意に満ちた迷宮の、最後の関門へと続くゲートをくぐった。 第三関門の迷路は、これまでの比ではなかった。床が抜け落ちる落とし穴、壁から吹き出す高圧蒸気、そして、より強力になった警備ロボの巡回網。わたし達は、持てる全ての力と知恵を振り絞り、ついに、その最深部へとたどり着いた。

そこに待ち受けていたのは、漆黒の装甲に身を包んだ、第三の、そして最後の守護者だった。 「こいつが、この迷宮のボスか……!」 「パターンは同じだ! ビームを誘発させて、コアを叩く!」

わたし達は、これまでの経験を元に、連携してボスへと攻撃を仕掛ける。しかし、この守護者は、これまでの二体よりも、明らかに「賢かった」。 ビームを放つ瞬間、奴は必ず、わたし達に背を向け、コアのある腹部を壁側へと隠してしまうのだ。 「くそっ! 弱点を隠しやがった!」 ナイの焦りの声が響く。

その時、警備ロボが、第二形態へと移行した。 機体から、巨大な一つ目が分離し、空中を自在に飛び回りながら、無数の小型レーザーを乱射し始めたのだ。 『目玉は弱点ではありません! ですが、あれが奴のメインセンサーです! 視界を奪えるかもしれません!』 ネオンの分析が飛ぶ。

「スカイ、あの目玉を狙える!?」 「やってみる!」 スカイは、驚異的な集中力で、飛び回る目玉の動きを予測する。彼の指示に合わせ、わたし達は一斉に攻撃を仕掛け、ついに、その巨大な目玉を破壊することに成功した。

センサーを失い、混乱した警備ロボは、あたり構わず、腹部のメインビームを乱射し始めた。壁に背を向けるという思考すら、失っている。 ――今だ! 「ナイさん、お願い!」 「おうよ! 受け取りな、くろすけ! 『剛刃研磨ブレード・チューン』、起動!」

ナイが起動したユニットから、わたしのロングソードへと、眩い光が注ぎ込まれる。剣は、全てを切り裂く、純粋なエネルギーの刃へと姿を変えた。 「これで、終わりだぁっ!」 わたしが、光の刃を振り抜くと、それは、警備ロボの分厚い装甲も、その奥にあるコアも、全てをまとめて、一刀両断にした。

最後の守護者が、轟音と共に崩れ落ちる。 その奥の祭壇で、禍々しいオーラを放っていた、南西の「核」が、ついにその姿を現した。 わたし達は、全員の力を合わせ、その核を完全に破壊した。

核が砕け散った瞬間、ネオンの声が、静かに響いた。 『……解析、完了しました。破壊した核のエネルギーパターンから、次の核の位置と、その守護者のデータを一部抽出。南東の「すごいボス」……その正体は、四天王の一人、『生物を司る能力』の使い手です』

「生物を、司る……」 それは、これまでの機械仕掛けの敵とは、全く質の違う戦いになることを予感させた。 わたし達は、疲弊した体に鞭打ち、この迷宮からの脱出を急ぐ。

残る核は、あと二つ。 わたし達の旅は、まだ、その道半ばだった。

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