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街へ行こう!!
「さて、亜空間から脱出できたわけだが、まずここ何処だ?」
「平原ね、こんな場所見覚えがないわ、だけど世界神様が言うには封印されてから二千年も経っているらしいから、見覚えがないのも当たり前なのだけれども。」
「とりあえず街に行きたいが、神気を抑えろって爺さんが言ってたな。」
「ええ、このままだと街に入った途端、街中の人が平伏してしまうもの。」
そうしてシュウとアリアは神気を抑える練習を始めた。
しばらくすると
「あら、出来たわ、意外と簡単だったわね。」
「俺もっ、よし、出来た。闘気と似てたから意外と簡単だった。」
「それじゃあ、街へ向かいましょうか。」
「ああ、そうだな。」
神気のコントロールを難なくこなし、二人は近くの街へと向かう。
「なあ、そこまでべったりくっ付かなくても…」
「お嫁さんの愛情を受け取れないの?」
一瞬彼女の目のハイライトが消えたのは気のせいだったのだろうか。
「い、いえ、そういう訳では…」
「ならいいのよ。」
そう言ってアリアはシュウにくっ付きながら街道を歩いて行った。