表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRPGプレイヤー男女の異世界生活  作者: 白詰草
2/聖女
4/5

いないもの/界人視点

「心春、おる?」


 いつも通り。朝、心春を抱きしめ、思う存分感触を楽しんだ後。俺も起きて魔法の研究に勤しむ。しばらく作業していれば寂しくなるもので、お昼くらいになると心春の姿を探してしまう。


 キッチンへ向かえば、心春がご飯の準備をしている、はずだった。調理していないどころか、姿すらない。まだ帰ってきてないんかな、と考えても何故か胸騒ぎが消えない。好きな人とのんびり暮らす。ずっと夢見てた生活を手に入れて幸せなんよ。


「嫌や」


 その幸せを奪われたくない。それなのに、嫌な予感は消えなくて焦燥感に襲われる。急いで、庭の家庭菜園がある場所に行く。少し収穫にでも手間取っているんやろ。それなら、手伝おうと、そうであってほしいと願う。


______そこに、心春はいなかった。


 あったのは、不自然に落ちたトマトだけ。まるでトマトを持って立ち、今落としてしまったかのようにころころと転がっていた。


「おい、神」


 普段出している甘えた高い声ではなく、低い男性の声で語り掛ける。


「心春はどこに行ったん?なあ、返答次第では……蹴り飛ばすぞ」


 神であろうが関係ない。俺から心春を奪うやつは絶対許さん。あの子は俺のや。

久々に連絡来たら何か怒ってるこわい。等と思ってる神様です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ