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プロローグ

宜しくお願いします。

「キンスキー公爵家ナスターシア、お前との婚約を破棄する。」

可愛らしいピンクの髪の少女を腰抱きにした、華奢な美少年が鼻を膨らましながら勝ち誇った様に宣言している。

王国立魔法学園の卒業パーティーでの乾杯の挨拶の際の一言がこれだ、まぁでるわでるわ私への罵詈雑言。

やってもないピンク髪の少女への虐めの証拠をつらつらと宣っている。

残念だがこの頭の足りない恋に恋する夢見がちな金髪碧眼のTHE王子さまが私の婚約者、イヤ元婚約者のイスラメダ王国第一王位継承者アイン・イスラメダ様だ。

「王国法に則り、貴様を拘束させてもらう。」

自分勝手な言い掛かりを一方的に宣言したあと、取り巻きの騎士見習いの少年が一人近づいてくる。

全く、なってない。

将来はエリートである王族を守る近衛騎士になるのが夢なのだろうがこの分なら望み薄か、なっていても家(権力)の力だろう。

たかだか女ひとりの拘束だろうが、万が一を考えて常に行動していなくて。

だから自分がなにをされたかも解らず、地面に不様な姿を晒して失神することになるのだ。

あら、これは失礼いたしました。まだ自己紹介もしておりませんでしたわ。

わたくし只今婚約破棄をされましたこの国の公爵令嬢、いえこう言えば宜しいのかしら?悪役令嬢のナスターシア・キンスキーともうします。

どうぞ皆様お見知り置きを宜しくお願いいたします。

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