もっと言ってやって!
アデルのダンジョンから町までは一度私のダンジョンがある深淵の森を通る事にし、本日はココ、アデルの黎明の森のダンジョンでお泊り、と言うことになった。
何でもアガーテさん達は商売で此方を訪れると毎度泊まってから翌朝、少なくとも昼までには出発しないと町の門が閉まる時間帯までは帰れないのだとか。
「にゃー達の足だとここからなら4~5時間掛かるにゃ。それににゃ~途中で頼まれた薬草とかの採集もしていくから、7~8時間掛かっちゃう事もあるにゃ」
因みにアデルの配下達が帰りに乗せて送ってくれるそうで。そうなるともっと帰宅の時間が早くなるらしいけど、今日は町の門が閉まる時間帯の関係上無理なのだそうだ。
「今の時期だと日が沈むのが早いから、5時には閉まっちゃうにゃ」
おお、5時。
という事はこの世界の人達は前世とほぼ同じなのかな?もしくは、そう言う風に頭の中で認識しちゃっているのかも知れない。
なお、時間は60分で一時間、それが一日で24時間。
前世と同じようだった。
「日が沈むと早くなるの?」
「そうにゃ。夜にウロウロしてると危険な魔物が襲撃してくる可能性が高いにゃぁし、何より………獣人が繁殖期にゃので、そにょ、あにょ、にゃぁぁ…」
俯向いてゴニョゴニョといい出したアガーテは、チラリと隣りにいたダンテを見詰める。
これ、猫の姿だからわかりにくいけど、人間の姿ならもしかして赤面しているんじゃないだろうか。そして「いにゃんいにゃん(人間ならイヤンイヤン)」という感じで猫の両手で顔を隠してプルプルしている。そんな状態のアガーテがを見て考えていると、ダンテはアガーテの頭を優しく撫で、
「伴侶に獣人が居る場合は早めに家等に引き篭もる。その場合は門番だろうが商人だろうがな。例外は冒険者ギルド位だ。彼処は24時間営業だな。王都だと各ギルドもそうらしいが、詳しくは知らない。そして私達が住んでいる町の門番は殆ど獣人だ」
おお、ダンテさんから長いトークを珍しく頂きました。と言うか初じゃないかな?
そして冒険者ギルドあるんだ。
ってちゃんと長く話せるのか~、なら普段から話せば良いのに。
等と思ってジトーと見詰めていると、
「レーベル…」
背後から………じっとり湿った湿気を帯びた目線が。
うわーぃ、何だかちょっと、これオカルティックっぽくて粘着籠もっててちょっと怖い。
そしてアガーテとダンテは前方。
後方は…一人しか居ませんよね~というか、一匹になるのかな。蜘蛛男だしどっちだろう?私の配下達は少し離れた場所でヴァルヘルムと共に居るし。ミンなんて何時の間にかアガーテに交換してもらった櫛でルクレツィアを髪の毛を梳かしているし。
相変わらずの世話焼きめ。
「アデル」
クルリと振り返ると、ジトッとした目。
っていうか第三の目開きそうになってますよ?少しだけ薄っすらとだけど、開いてない?
「…」
「…」
いや、なんでそこで黙るか。
更に第三の目薄目開けてるし。
実に居心地が悪い。
そして何故かアガーテは「じゃ、私達は何時もの部屋借りるね~」とマイペースで引っ込んでしまうのか。速攻で関わるのが面倒で逃げたな。と言うか、毎度借りている部屋があるのか。
迷いなく移動する辺り、馴れてるってのは本当なのね~。
そしてパパパッと幾つも広がるアデルの配下達蜘蛛の布地。
相変わらず炭で文字が書かれており、今回は特に大きな文字で書かれていた。
『夕食は6時頃を予定してます』
『出来たらお迎えします』
『マスター、そんな粘着質で見たらレーベル様に怖がられますよ』
『自重って知ってます?マスター程々にしないと女性には嫌われますよ』
何とも至れり尽くせりだなぁ。
そしてアデルの配下達、もっと言ってやって!
雪降って~畑の見回りして。雪掻きしてから更新しております。(´・ω・)
更新設定忘れてたっていう言い訳です。。。




