水着の選択間違えたかな
「ふー、おー、お~」
ルクレツィアがお目当てのお風呂、もとい温泉プールかってぐらいに広大な敷地に驚いております。
そしてその姿が可愛い。
フリルが付いたミニスカートみたいなワンピースの水着を着ている。
ルクレツィアだけでなく、私達全員先程までの服は全員脱いで、アデルとその配下達が各自用意してくれた水着に全員着替えました。
サイズ良く分かったなぁ~なんて思っていたら、先日訪れて服を作って居た際に目視して大凡のサイズは分かったのでその通りに作ったのだとか。後、もしかして配下が増えた場合とサイズ直しの為にビシッとアデルの配下の装飾部隊(と、アデルが言っていた)が控えており、微調整をしてくれた。
…ちなみに私は特に調整がありませんでした。
ねぇ、この水着アデルが作ったって本当?なんで私のサイズを把握しているの?ねぇねぇと詰め寄ったら目線が泳いでいた。
…多分恥骨だとか見た際にサイズ把握したんじゃないかな。
ねぇアデル、何で頬染めてるの?
何で胸部がこんなにピッタリサイズなの?
しかも他の子より胸元開いてない?ちょっと恥ずかしいんだけど。
さらに背中もガバっと開いてるよね。これ、意味ないんじゃない?
お尻もピッタリで、私だけ生地が少なくない?
ね、ちょっと殴っていい?もしくは踏んでいい?
アデルの配下の蜘蛛達が布に『女王様だ。女王様が居られる』と書いているけど、違うからね?と言うか、何でそうなる。チラリと睨みを聞かせてみたら、蜘蛛達がジリジリと後退した。
「やはりレーベルのような美人が睨むと迫力が増すな」
ねぇ、アデル。ソレってどういう意味?
「ぱぱ、って、地雷作る、の、得、意?」
ルクレツィアが何とも言えない顔をしてアデルを見ていたけど、アデルの配下全員うんうんと頷いている辺り過去に盛大に地雷を踏みまくって居たんだろうなぁ。
アデル達蜘蛛は白一色しか出せない。
もしくは透明な糸しか出せないそうで、皆の水着は白い色一色。その事に不満は無いし感謝はしているけど、オークの屈強な肢体に全身を覆うような上下のワンピース。いや、全身タイツかも。
眼の前の画面の迫力は半端ない。大迫力そのものである。
尚絵面としては、日本のロールプレイングゲームの代表格、ド○ゴンクエス○のオークが顔は豚鼻ではなくガタイの良い筋肉ムキムキな状態だと思って欲しい。更に言うと、某国のMMOであるリ○ージュ2のオークに限りなく似ている。肌色は普通に人間的な色彩だけどね。
そんな状態の男共が集団で上下の全身タイツ。
「…俺、水着の選択間違えたかな」
アデルでさえ余りの密集筋肉に冷や汗をかいている。
そんな最中でも一層際立つのがミンだ。
筋肉は確かにあるし身体つきもオークなだけはあり、中々のものだけどどちらかと言うと女性的で丸みがあり、此方は前世のリアル吉田●保里選手をもう少し若くし、身体つきも筋肉をある程度落として華奢にすると、身体つきがそっくりに為る。顔は違うけどね。耳も若干尖っているし。
それにミンはちょっと可愛らしい感じだ。
いや、決して●田沙保●選手が可愛くないというわけではない。私個人としては中々の好人物だと思っていたのだし。
テレビで出演する度に何となく応援しちゃうぐらいには愛らしい性格をしていたと思う。人類最強の女性だけに。
そんな筋肉隆々なオーク達から目線を外すと、大きな蜘蛛がプカプカと温泉プールの中央に浮かんでおり、その蜘蛛を掴んでルクレツィアがバタ足をしている。
バタバタ足を動かすとスイスイ移動するのが楽しいのか、ルクレツィアはさっきから「おー」とか「ふーぉー」とか、変な声を出している。アレはあれで気合を入れて足を動かしている証拠なのかもしれないと見ていると、アルフォンソが寄って行って…
「くそ、おのれリア充。爆発しろ」
うん。
やっぱりそうなるよねー。
予想通りセンギョクが毒を吐いていた。
それを呆れたように見詰めるシユウ。
ああ、何だか変わらないな~…なんて思っていたら、
「うにゃああああ~凄いにゃ、いっぱいいるにゃー!ひゃにゃ~ん!!」
と言う声と共に、盛大にバッシャーンと言う水音を立てて何かが温泉プールに飛び込んできた。と、思ったら…プールの中央隅の壁際に居た私の側、水面が泡立った?と思ったら、
「きゃあああ!」
私の腰、ウエストに毛むくじゃらなモノが巻き付いてきたぁ!
「うひー堪らんっ!若い子の肌はツヤツヤツルツルにゃ~」
「ちょ、きゃあ!何処触って!」
「え~お尻♪」
「きゃあああああ!」
「ココがええんか、ココがええんかにゃ~!」
「いやああああ!上!胸!触ってるから!揉まないで!」
ちょ、今誰!
「堪らんもっとやれ」って言った奴!「うは、パラダイスがここに」って温泉プールに蹲って潜ったやつは誰!?
「やめろアガーテ!レーベルから離れろ!」
バリンッという音がしそうな程勢いよく剥がされ、次いでアガーテと呼ばれた黒猫?っぽいものはアデルによって数メートル離れたプールに飛ばされていった。
「大丈夫かレーベル」
「あ、うん…」
大丈夫じゃないけど、取り敢えず大丈夫だと頷いておく。
酷い目にあった……
「あの野郎、俺のレーベルに」
怒りの形相で立ち尽くし、私にタオルを渡して身体に巻き付けてくれたアデル。
言っとくけどアデル、私は貴方のじゃないからね?
そしてワラワラと水中に放り投げられた黒猫?を水中から引きずって行く蜘蛛達。どうやら黒猫らしき人は打ち所が悪かったのか気絶しており、ぐったりしたまま蜘蛛達に引きずられて行った。




