何となく敵わない
名前:レーベルブリュームヒェン(前世:小見千夏)
種族:エルフ
職種:魔王
レベル:14
HP:220
MP:480
筋力:14
耐久:520
機敏:350
魔力:100000
器用:1001
幸運:666
ユニークスキル:森の乙女
スキル:アイテムボックス・鑑定Lv2
称号:元深窓の乙女・偽りのエルフ・深淵の森の大古の(エンシェント)魔王求愛拒絶中・召喚ポイント1/10減少
ポイント:25
これが現在の私の状態。
一気にポイント減ったなぁと思う。
と言うか減りすぎ。これは困ったなぁ、何とかしてポイント稼がないと。配下ももっと増やして行かないと不味いだろうし、欲しい生活用品もある。
…鍋だけ召喚してるっていうのもね…。
そんなワケで朝です。
ダンジョンの中だから太陽は出ていないんだけど、何となくわかります。不思議。
…なんて。
朝だよー!って起こす相手が居るからなんですが。
「ヴァルヘルムおはようって早いね」
結局どういう風に寝ているのか見れなかったなって思っていたら、「突っ立ったままだった」って言ったのが何となくわかる。
「立ったまま寝てたの?」
うんうんと昨日と同じ様に縦に頷いて居る。
成程、野生の馬とほぼ同じなのかな?考えてみたら八本の足の状態でどうやって眠るのかと思っていたけど、その方のが効率的なのかも知れない。
「マスターおはよう御座います」
ヴァルヘルムと朝のスキンシップと言う名の鬣を撫で回して居たら、ひょこっと『魔王の間』に顔を出して来たアルフォンソ。
何となくその顔は申し訳無さそう。
「すいません、顔を洗いたいのですが…」
そう言えば人数増えたから水の消費量も増えるなと思いつつ、何とかして水源確保しないとと決断し、台所にアイテムボックスから水が入った竹筒を置いておく。
それとアデルから貰ったバケツのような物を置き、
「これに水を入れて顔を洗って。洗い終わったらダンジョンの床に水を流しておいてくれればいいから」
そうなのです。
なんとこのダンジョン、水源は今の所確保出来ていないけど、使い終わった水は流しておけば吸収されてしまうのです。とは言えこれでレベルが上がるわけでもポイントが増えるわけでも無い辺り、結構世知辛い。
ダンジョンさん、ちょっとは還元してくれてもいいのよ?主にポイントとか。
もしくは水を綺麗にして再利用させてくれるとか。
って、ダンジョンで吸収された水ってほんと何処にいくんだろうね…
「有り難うございます」とペコリとお辞儀をしてアルフォンソは去っていったんだけど、なんとな~く去っていったドアを開けて見ていたら、やはりと言うかなんというか…
「ルクレツィアの部屋に入っていくし」
「あら、おはよう御座いますマスター。って、やっぱり気になります?」
「ミン…」
オークのミンが何時の間にか此方の方に来ていて挨拶をし、さっさとルクレツィアの着替えとタオルを手に持ち、
「何だかんだ言ってアルフォンソちゃんもルクレツィアちゃんの事が気になる様ですよ。とは言え彼は騎士なので、公には言えない様ですけど」
「青春か」
「ふふ、青いですよね~」
何となく二人で小さい子の青春を応援する近所のオバちゃんと化しながら、ドアの方を見つめてしまう。
「で、マスターは?」
「はい?」
いや、何故そこでうふふふと笑うのよ。
「女は愛されているウチが花ですよ」
「……」
何故だ。
召喚されてから数日って言う子に説かれているのは何故!?
「マスターも青いですわ」
余裕な笑みをするミンに、何となく敵わないと思うのだった。




