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はいっ!

 さて、食後の後片付けは終わったし何時までも回さないのは勿体無いってことでルーレットだ。


 因みに私以外のメンバーはと言うと…



 アデルは左側の蜘蛛の足で器用にワンピースを縫い、上の人の手は「こんなもんか?」と編み物みたいに何かを編んでいる。その直ぐ側にルクレツィアが座っていて、「ぱぱ、わたしも、欲しい」と御強請りしている。


 アルフォンソ達ゴブリンと騎士組+オーク組は名前を貰って早速外へ狩りに行った組とダンジョンの警備組、それと緊急事態に備えて『魔王の間』の外ドアの前に二名程警備に当っている。


 こうして考えてみると一気に人数(匹?)が増えたな~と思う。


 そうそう、狩りに行った組はついでに川とか水場が無いかどうか周囲を軽く見て来て貰う事にした。アデルから生活用水として幾つか竹筒に入っている水を貰っているけど、人数が増えた事と洗濯用水が欲しい為に是が非でも探して欲しい。ただ今日召喚したばかりの魔物達に無理して探して欲しくは無い為に、あったら教えてという程度にした。


 それにしても…



「お風呂に入りたい…」



 あ。

 ルクレツィアとアデルが同時にパッと此方を見た。って、アデル何故顔赤い。



「(レーベルの湯上がり姿かわいいだろうな…)」


「(ぱぱ、欲望、丸出し?し?)」


「(いや、湯上がり色っぽいだろうなーとか、ちょっと見たいな、とか)」


「(ぱぱ、覗き、えっちぃ)」


「(ししししし、しない)」


「(ぱぱ、動揺。おとこ、えっちぃ)」


「(いやいやいや、そんな事したらレーベルに殺されるから!それに破廉恥罪だからな!男として駄目だからな!)」


「(でも、ぱぱ、みたい?)」


「(そりゃぁ、まぁなぁ。俺も男だし…三千年生きててここまで気になる女ってレーベル位だし。欲しい…)」


「(ぱぱ、欲しい、何かえっちぃ)」


「(いや、男なら普通だぞ!?ましてや好きな女なら尚更だ!)」


「(えっちぃ)」


「(惚れた女を嫁に欲しいなんて、男なら正常な事だぞ?)」


「(でも、まま、ますたー、えっちぃの、駄目。容赦無い)」


「(だよな…)」



 あんたらなんて会話してるんだよ…。



「れ、レーベル」


「何」


 つい口調がキツめになってしまったのはご愛嬌。


 さっきの会話聞こえていたらどう考えてもキツくなってしまう。と言うか、まさか覗くとか言わないよね?魔力込めて殴り倒すぞ。貧弱だから瞬間火力しか無いっぽいけど。



「風呂入りたいのか?」


「…清潔にしたいからね」


「そ、そうか」



 いや、そこで戸惑った様にしないで欲しい。覗く気かって思っちゃうよ?でもなんか言いよどんでいる様な?


「あーえーと、な」


「うん」


 小さい声でルクレツィアが「ぱぱ、ふぁいと」って言うのが聞こえた。

 ルクレツィア召喚したばかりなのに、ヤケにアデルと仲が良いな。



「私のダンジョンに一応風呂はあるんだが」


 なんですと!?

 思わず目を見開いてしまったら。何故かルクレツィアも目を見開いてアデルを見ている。

 何だかんだ言って、ルクレツィアも入りたいのかなお風呂。


「レーベルに入って貰うのは吝かでないのだが、その、ええと…」


 まさかの混浴露天風呂だろうか?それとも温度が極端に高いとか、もしくはダンジョンの最奥にあるとか?って、ダンジョンマスターなら最奥は当たり前なのかな。


「私のダンジョンはその、私の見た目とか種族から分かるように基本蜘蛛が眷属で。違うのも居るには居るが少数だ。それに一般的には蜘蛛ダンジョンって呼ばれていて…レーベル、その、蜘蛛苦手だろ…」


 何だかシュンッと落ち込んだ様な顔をして居るアデル。


 …ごめん。

 確かに苦手だけど…


「お風呂入りたい」


「え」


「お風呂」


「お、おお」


 そろそろ入らないと、前世で毎日入っていた私にとっては体臭とか気になって仕方がない。確かにこの人間とは違う身体だからか体臭は少ないように思うけど、環境が変わり過ぎて精神がすり減る前に出来たらゆっくりと身体を温めて置きたい。


 狭くても盥でも別に構いませんって言いたい。

 大きな盥でお風呂ってのもいいかも。

 お湯沸かすのが大変になるけど、無いより遥かにいいよね。

 その前にアデルの所のお風呂に入りたいなぁ。



「今日は流石に無理だ。一度配下達に伝達しないとならないし」


「無理強いはしないよ。でも出来たら入りたいなって」


「ぱぱ、ルクレツィア、も」


 はいっ!て言う感じで、元気にルクレツィアが片手を上げて居た。


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