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異世界だからカタカナにしてみた

 流石にゴブリンの姫と騎士とその従僕、合計6名(気分的に匹とは数えたくない)だけでは心許無いので、他にも召喚する事にする。


 当人達に許可を得て無いが、ゴブリンの『騎士』である子にはルクレツィアと同じ様にボルジア家系統に関係した名前にしようと思って居る。ルクレツィアだけボルジア家関係の名前だと何だか寂しいしね。


 その分矢鱈と毒殺とか暗躍とかそう言った事柄がありそうでとっても怖い気がするけど。


 …裏切りだけは勘弁して欲しいものです。


「あと召喚出来そうなのは…」


 728あったポイントがあっという間に減って…



 鍋 3ポイント


 姫 200ポイント


 騎士 180ポイント


 従僕 30×4=120


 合計503使用。


 残り225ポイント。



 このポイントってレベルが上がると貰えるのかな?それとも魔物とかを倒したりダンジョンに吸収されると貰えるのかな?


 ふと思ってアデルの方を見て……


「何してるのよ…」


 ゴブリンの姫ことルクレツィアがアデルの蜘蛛の足(布で覆われているが、流石に編んで居たりするので結構見えている)に凭れ掛かり、安らいだ顔をしてすやすやと熟睡していた。


「嫉妬した?」


 ワクワクした顔で聞くな。


「あのね」


 そこでチェッって拗ねない。美人さんな顔が拗ねても破壊力が増すだけですよ、主に誰に対しての破壊力かって言うと、この場に居ないドラゴンさんにしか今の所効き目がありそうな(ドラゴンだけど)を知らないけど。


「流石にレベル1で防御システム制作するのにMPを使い切ったみたいだな」


 そうだ、このちっちゃい子が頑張って魔法陣を描いてくれたんだった。


 何だか御免。


「徐々にレベルを上げて行かないと為らないだろうな。ま、その辺りは騎士や従僕達が居れば上手い事連携取れて互いのレベルが上がって行くだろう」


「ほっといて良いの?」


「ああ。此れからもっと増えるんだ、一々構ってられないぞ」


 そう言うもんなのかな?


「その為にもポイントが余っているなら数体召喚した方が良いな」


 数体か…


 うーん…


 ゴブリンと来たのだから、王道でオークかなぁ。一体位にしておこうかな。明日以降も上手く私のレベルが上がるとは思えないし、それにこの後レベル上げもしたいけど先にダンジョンの拡張もして置きたい。滑り台とかかなり深くまで設置したけど、スピードが乗って上手くすれば比較的簡単に最奥の『魔王の間』にまで来れてしまう。


 此れてもドアを開けるのは多少は手間が掛かるとは思うけども、(実際はかなり手間取る) ルクレツィアが施した防衛システムの魔法陣があるし。


 しかし…


 ゴブリンやらオークやらって、何処ぞの【くっころ】女騎士が居たら拙そうだよねぇ。


 あ、私もか?ルクレツィアもかな?


 この世界の外の野生のゴブリンやオークは知らないけど、ダンジョンのオークやゴブリンはその辺り大丈夫らしい。忠誠心と理性があるからなのかな?召喚したら応答してたし。勿論敵対したら襲って来るのは当たり前だけどね。


「よし、オーク召喚」


 一体だけね。


 って、思ったんだけどなぁ……



 ズラッと並んだオーク20体。そして二メートル級の身長。

 は、迫力がっ。

 そして一斉に土下座……


 あ、何だか眩暈が。


「レーベル!」


 アデルが驚いた顔をして此方に向かって来てるなぁ~と思ったら、意識がそこでプツっと途切れた。











 * * *











 時刻は多分午後。


 ダンジョンの『魔王の間』の中なので正確な時刻は分からないけどもね。この世界時間はどうやって知って居るのやら。


 それは追々調べるとして、今は……


 気絶から起きたらアデルにめーいっぱい叱られました。


「召喚するのにもMPが必要だと気が付かなかったのか!?」


 …知りませんでした。


 いや~だって何処にも書かれてないし。何てのは只の言い訳です。ええ、後から書いてあったってのが判明しました…。今見たらあったしね。


 何でも一度召喚すると記載されるそうでって、気が付きにくいよソレ。


「でもこれで理解したろ?もう二度と心配させるな」


 って。

 う、うーん…口調はそうでも無いんだけど、これ、怒ってるよねぇ~…


「ごめんね?」


「…」


 あ、あのーアデルさん?何故そこで黙ってコッチを見てるのかな?ん?ルクレツィアがコッチに寄って来て、こそっと耳打ち。


「マスター、ぱぱ、マスターが可愛いっ、悶絶してる」


 …ほっとこっか。








 お腹も空いたし何かごはん~と思ったら、『魔王の間』の外に居たゴブリンの騎士達が手に獲物、鳥二匹にボアを一匹抱えて戻って来た。どうやらダンジョンの外に出て狩をして来たらしい。


 其処でアデルの目付きが変わる。


「名を貰って居ない状態で外に行くのは感心しないな」


 と呆れて居た。

 ん?

 名前が無いうちに外に出ると良くないの?


「レーベル、頼むから一通りステータスにある説明に目を通してくれ」


 そう言えば前世でもあまり、その、説明書とか読まなかった気が…。


「あは、あはは…」


 取り敢えず笑って誤魔化そう。

 それしかない。逃避だ!


「笑っても誤魔化されないからな。可愛いけど」


 ぐっ。

 でも可愛いは不要です。


「早速説明を見る!」


 と言われたのでササッと目を通す。


 そうこうして居る間に青褪めて全員、何故か姫まで私の前に来て土下座。いや、しなくていいからね。


 と言うかオーク達まで何故土下座。


 え、オークの一番背の高い人?が頭を上げて此方を見上げ、連帯責任ですって。


 何だか体育会系みたいな感じだな。ちょっと暑苦しい。


 そして説明。


【名前が付けられて居ない内に何時間も召喚した魔物が外へ出ていると、野生化してしまう恐れあり】



 ………っ!

 あっぶなーーーーー!

 折角呼び出した大事な戦力が危うく野生化する所だったよ!


「マスターすいません。僕らを呼び出して貰ったばかりで食料が足りないと思い、気を回したつもりだったのです」


「「「「「申し訳ありませんでした!」」」」」


「ごめんです!」


 ゴブリン達が一斉に頭を床に擦り付けて謝ると、続いて姫が頭を下げ、更にオーク達が…集団土下座やめてー!心臓に悪い!


「さっさと名付けてしまえばいい。だろ、レーベル」


 確かにそうだよね、この場合は私が悪かったんだよ。うん。

 次からはちゃんと説明みます。


 反省!


「皆頭上げて、この場合はちゃんと説明を見なかった私が悪いんだよ。それにさっさと皆に名付けてしまえばもう二度とこう言った事故みたいな事は無いしね」


 っという事で、さっさと名付けてしまおう。


「ゴブリンの『騎士』がアルフォンソ、従僕は毛の長いゴブリンがシーザリオで、逆に無いのがカルヴィーノ。赤毛のゴブリンはバイアルドで、強そうに見えるゴブリンがテリオ。どう?」


 ルクレツィア繋がりでイタリア語の名前にしてみました。


 ちなみにアルフォンソだけど、ルクレツィアと結婚したアルフォンソ一世・デステさんのお名前を拝借しました。ダラゴーナの方だと暗殺されちゃうからね。あとホワンとか付けようかと思ったけど、そうすると全員ボルジア家繋がりにしたくなるから流石に却下。全員が全員の名前は覚えて無いのよ。


 そして各自ほんの少しレベルアップ。騎士がレベル4で、従僕がレベル3ぐらいになって居た。


「「「「「マスター有難う御座います!」」」」」


 ゴブリンの方はこれでOK。

 さて、オークの方は…って、なんだ?

 物凄い期待した目でコッチをみてる!?


「マスター流石です。名前にちゃんと僕達の特徴や見た目で名付けてらっしゃる」


 アルフォンソが更に『尊敬』とでも言う様な目で此方を見ている。他の従僕のゴブリン達はちょっと、涙ぐんで無い!?大袈裟過ぎだよっ!


 ど、どうしよう。

 オークって20体居るのよね。


 チラリと一言も発さないアデルの方を見ると、ゴブリン達が持って来た獲物を適当に捌き、昨夜貰った野菜らしき物を鍋に一緒にいれて火の魔法?らしきもので火を起こし、せっせと昼食の支度をしている。勿論台所用に作った部屋のドアを開けっぱなしで此方を見ながら。


 呑気にがんばれーって感じでこっちに手を振ってるよ。

 ほんと、どうしよう……。


 えーと…


 一瞬”大久一オークイチ””大久二(オーク二)”とかそう言った漢字でやっちゃおうかなって思ったけど、でも20体よね。流石にちょっと駄目かも。よく見ると女性も居るみたいだし。男性が全員下半身に毛皮みたいな物を身に付けて居て、女性は胸と同じく下半身に毛皮みたいな物を巻いて居る人、後はワンピースタイプのオークも居る。


 武器はゴブリンと違って全員ほぼ木の棒を持って居るけど、身体の大きさが個体差があるね。大きな身体なオークに比較的小柄なオーク。


 ちなみに靴は誰も履いて居ない。全員素足だ。



 男:18

 女:2



 駄目だ多過ぎて浮かばない。

 いっそ十二神族とかアースラとか…

 ん?

 さっきからヤケに気に為る個体がいるなぁ。

 一番大きい身体つきのと、男女で寄り添って居るのが居る。

 よし。


「一番身体つきが大きいのがシユウ、シユウはオークの纏め役を。男女ペアでいる女の方がジョカ男の方がフッギ。この二人にはオークの男女の補佐、つまりシユウの補佐をお願い。そしてシンノウにコウテイ、センギョクにコク、ギョウにションは、オークの幹部。次はゴウゴウにゴウジョン、ゴウキンとゴウジュン。四名は主にダンジョンの見回りを(姓付きで名付けたけど、四海龍王の名前だから…)お願いね。(残り女1に男7か…)女の子の方はミン、あとはルイにシュウシュウ、タクヒにコウとトウコウ、最後にランチョウ」


 最後のランチョウは鳳凰にしようかと思ったけど、あえてランチョウにした。意味合いは幸運の使者で同じだからね。


 そしてシユウ。


 中国の軍神で有名な神だけど、ダンジョンの要として育って欲しいからあえてこの名前にした。逞しく育って欲しい。決して死んでからの神には為らないで欲しいモノです。



 そして異世界だから全員漢字ではなくカタカナにした。

 漢字を覚えていないって言う理由もあるのだけどね…。

 トホホ。


12月16日 修正

ゴウジュン ×

ゴウジョン ○

二度同じ名前記載。


今更ながらゴウゴウ・ゴウジョン・ゴウキン・ゴウジュンのゴウの苗字部分を外せば良かったと反省。おかげで結構間違う…。

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