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ドジな女神に不死にされました  作者: 無職の狸
第一章 今度の人生はスローライフで行こうと思ってたのに、どうしてこうなった
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<6> 天才魔術師……ですか?


アマンダはどうも普通じゃないようです


††

 

 それからはアマンダも一緒に身体を鍛える日々が始まった。

 

 もっともアマンダにはドジ女神の加護なんてないから、ぶん殴れば痛いに決まっている。岩なんて飛んでもない、大木だってヤバイ。

 

 アマンダには柔らか目の若木を殴らせた。痛い思いをすれば諦めるかなって思ったんだけど、アマンダは俺が大木を相手に空手の正拳突きしてるのを見て、見よう見真似で叩いた。

 

 でもやっぱ痛かったんだよな。叩いた途端に小さな悲鳴を上げて、涙目になった。

 

「痛かったらいつやめてもいいからな。」


 俺が声を掛けると歯を見せてニカッと笑い、「大丈夫っ!」と言ってくる。必死に堪えていたんだろな。涙目で顔を引き攣らせてる。

 

 少しして見てみると、拳や脚は見事に傷だらけになってしまった。余っていた布を斬り裂いて拳や脚にテーピングモドキもしてみたんだけど、やっぱ傷ついて血だらけ……

 

 加護がなければこれが普通なんだよな。

 

「あ~アマンダの手が傷だらけだ。可哀想に……」

「だ、だいじょうぶっ!」

 

 小さな女の子の手や足が血だらけで、赤く膨れ上がるとかこれはまずい。

 

 本人は必死に我慢してるが、俺は無言で採った薬草を貼ったりしてみた。しかしやっぱポーションにしないと、効果は微々たるものだ。だけど俺たちみたいな幼児には、回復ポーションなんて高価過ぎて、買えるわけもない。

 

 どうにかしないとと考えあぐねていたら、アマンダは悔しそうな顔をして逃走した。 

 

「諦めて帰ったかな……」


 とは思いつつも俺が虐めたとか、邪険にしたとか親に言われたらやだな~と思っていたら、どうもあいつは帰ったわけじゃなかったようだ。

 

 翌日あいつは薬草採りの時は何も云わなかったが、訓練にはまた顔をだした。諦めたんじゃないのかと思っていたら

 

「ジュンヤジュンヤジュンヤ、みてて~!」

 

 なんか怪我した手を涙目でプラプラさせて喜んでる。ついにマゾに目覚めたってわけじゃないよな!

 

 と心配するのを他所に、ケガをした手甲に反対の手を当てた。すると手が光りだす。

 

「え、なに、これ、まさか?」

「治った~~♪」


 傷ついた手甲がすっかり綺麗になってる。

 

 うっそぉぉっ!まさかの治癒魔法?

 

「マホー覚えた-ッ!」


 俺が眼を丸くしていると、顔を綻ばせてぴょんぴょん飛び跳ねてくれてます。可愛いですメッチャ可愛いです、でもね、それは置いとこうか。

 



 うっそーーーっ!

 

 治癒魔法という奴なんだが、いったいどうした、何故使える、誰に習ったと矢継ぎ早に質問攻めにしてしまった。

 

「おばばーっ。」


 オババとな?ああ、薬草買い取ってくれる薬師くすしの婆さんか。

 

 まじかーっ

 

 あの人って魔法使えたの?

 

「みんな知ってるよ?」

 

 首を傾げて不思議そうに見られた。

 

 もしかして知らなかったの俺だけですか、そうですかそうですか。

 

『ジュンヤと一緒に訓練する、でも怪我する、薬草じゃ治らない、ジュンヤに嫌われる、だから傷を治す方法教えて。』


 とばかりに婆さんにぶち込んだらしい。おまけに傷だらけの手足を見せたようだ。

 

 そんなこと言われたら、あの子供好きの婆さんだ、なんか即座に治癒魔法で治してくれたらしい。

 

『あの悪ガキ、アマンダを虐めてくれて、今度あったらとっちめてやるか。』


 違います。誤解です。

 

 俺は虐めて無いからね、ちゃんと言い訳しといてくれよ?

 

 それはともかく、魔法を見て目を綺羅々とさせたんだろうなぁ。無理やり教わったんだろうな~。年寄りは幼児には弱いから~。

 

 しかしお前昨日の今日でよく覚えたな。

 

 普通は何日も掛かるんだぞ?ひょっとして魔術に対して凄い才能が有るのかもしれない。

 

 なんか凄えな、俺は必要無いかもだけど、一応教えてくれないかな~。

 

 というと事でアマンダに聞いてみた。

 

「魔法ってどうやるの?」

「うんとねー、治したいっとおもったら、お腹の中でね、ムニュムニュするのあるから、それに言うこと聞けっていってね、ケガした所に手を当てて、心で治れっていうの。手がぽわぽわしてムニュムニュがそこから出て行って傷が治るんだよ~♪」


 そっかー、楽しそうにいうなぁ。

 

 でもね、おいちゃん全然わかんない。

 

 心のなかでって、あのさ、呪文は教わってないの?

 

 え?

 

 婆さんが、なんか難しい言葉を言ってたけど、よくわかんない?

 

 だから、心の中で治れって思ったら、治ったの?

 

 そーかー。

 

 

 

 

 

 無詠唱かーーいっ!

 

 無詠唱で治癒魔法発動させたっての?しかも昨日の今日で?

 

 アマンダって天才なのかな……

 

 後で婆さんに聞いてみたんだけど

 

 『ありゃ天才だね。あたしゃ別に教えたんじゃなくて、見せただけさ。見ただけで覚えちまったんだよ。もしかしたら魔力の流れが見えるのかもしれないね。』

 

 見せただけで出来るようになったのですね。そですか。

 

 でも薬師くすしなら薬草調合を教えて……調合教えたら薬師くすしの仕事が無くなるって?ごもっともです。


 てか洗礼前に魔術を覚えるとか、アマンダの才能、かなり異常だろ?


 てなわけで、アマンダは怪我をすると治癒魔法で自力で治し、何度も何度も繰り返してきた。偶に魔力切れでぶっ倒れていたが、ほんと根性が凄い。

 

 いつか【鑑定眼】が取れたらアマンダのステータスやスキルを見てみたい。とんでもないことになってんじゃないか。


††

お読みいただきありがとうございます。

さっそくブクマや評価を頂き有難う御座います。テンション上がりまくります。

(^o^)


今日も数話アップする予定ですので、どうぞよろしくお願いします

m(_ _)m


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