表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドジな女神に不死にされました  作者: 無職の狸
第二章 運がなかった私は皇女になったけど、戦闘系で行きますっ
57/109

<K17> 将来の旦那様?

アリスの将来の旦那様候補は……


※ 4/23 ジュンヤ編(第一章)とアリス編(第二章)を再構成しています


††

 

 クリフ君は、この学園で私の次に家格の高い貴族の子息様です。嫡男ではありません。

 

 でもお陰でかどうか、取り巻きも私と同じというか、クラスの男子の半分以上は彼の下に付いてます。

 

 ですよね~。将来は最低でも伯爵以上の爵位を頂けるはずですからね。

 

 いや余り良い考えではありませんが、お兄様のアドレアル様が死んだら、大公様ですね。


 クリフ君はお兄様の予備ですから、でもなんか悲しいね。

 

 それに何故か私の旦那様候補、なんて話まで出ています。

 

 多分剣術の稽古を通じて、私と共にいる時間が多いからかも知れません。

 

 ええ、エリーザに叱られてから、夜にひっそりと稽古に付き合っておりました。毎日ではありませんが、それをどなたかに見られたのか、『大公様と皇女様の夜の密会』なんていう噂が……

 

 何処のセン●ンス●プリングだよっ!

 

 しかしクリフ様もいい男になられている。


 これ年齢が12歳とかじゃなければ、惚れてるかも。うん壁ドンされたら確実に落ちる。


 でもやはり皇女を娶るのなら、最低でも侯爵になっていただけないといけませんが、可能性は十分にありますから。頑張っていただかないといけません。


「大会でトップになるのは、僕だからな。」


 ドヤ顔でいうクリフ君。ドヤ顔の割には目が燃えています。

 

「左様でございますか。私も応援しております。」


 私がさらっと微笑で返すと、あ、顔つき変わった。頬を真っ赤にして、プルプル震えて、あ、ちょっと目が潤んでいる。

 

 悔しいのか小僧っ!

 

 と言うわけもなく、私はニコニコと笑うだけ。

 

「第3皇女なんかに、負けないからな~」


 あ、涙目で走って逃げた。こりゃ負ける気がしないなぁ。

 

 クリフ君の悪い癖、泣き虫なんだよな~、もうちょっとこう、なんというんだろ。男なら泣くなっ!


 私に対して負けん気が強いのは、やっぱ将来を考えてらっしゃるのかな。


 嫁になるかもしれない皇女に、尻に敷かれるわけには行かないってこと?本気なの?

 

 彼の家って典型的な男尊女卑の家なんですよね。女は剣など持たず男子に傅くべしと教えられてきたらしく


「男として女に遅れを取るなど、許さることではない。」


 なんていって絡んでくるのです。


 たぶん「夜の密会」の噂とか、稽古とかを通じて、私を本気で嫁にしたいとか、思ってらっしゃるのかもしれません。

 

 実際クラス内ではクリフ様は、私の将来の旦那様候補になっておりますから。

 

 でも、あのイケメンが更に成長したら……

 

 むふ~。ちょっと良いかも。


 そんなわけで無闇矢鱈と私に対抗心燃やしてます。そりゃもうメラメラと。

 

 3年生の時にクリス様の剣戟を、ぽーっとして尽く受け止め、疲れるまで放置してたのがまずかったかな~。


 あの時はエリーザにこっぴどくお尻叩かれたな~。

 

 殿方の心を砕くような真似をしては、いけないそうです。日本だと当たり前なのにな~。


 だから次は疲れてヘロヘロになった打撃をわざと受けてあげて、「まいった~」と言ったら、余計にこっ酷く叱られた。


 誂うつもりなんて無かったってば~~。

 

 

 というわけでそれ以来の因縁?の対決なのです。

 

 で、イグリーズ学園5年生になった私のステータス。

 

 アリス=ルイーザ

 【種族】人種

 【年齢】12歳

 【状態】普通

 【Lv】10

 【HP】1642

 【MP】1459

 【SP】1921

 【最大攻撃力】1451

 【最大防御力】3276

 【最大魔法攻撃力】989

 【最大魔法防御力】1231

 【最大回避】2981

 

 めでたくレベルが上がりました。


 これは野外授業で魔獣を倒したからですね。


 魔獣といってもそれほど強くはなくて、最初は最弱のスライムやらホーンラビットとかをそれぞれ得意な攻撃で倒すことからはじまって、夏前にはイノシシのような魔獣を倒していました。

 

 まあ上がったといってもほんのすこしですが、【天臨王】の効果でHPとMPとSP等のステータスが、めっちゃ上がりました。

 

 HPとかMPとかはレベルの上昇以外にも、歳を追うごとに増えるんだけど、増える量が半端ないです。

 

 他にもスキルはかなり伸びています。

 

 剣術と回避のスキルレベルが50になって、新しい称号【剣聖】【陽炎】が加わりました。

 

 これも偏にマリアとの戦闘のお陰でしょうか。

 

 称号【剣聖】:剣術スキルが達人の領域に達した証。称号によって付与されるスキル:【縮地】Lv.10、【闘気法】Lv.10

 

 称号【陽炎】:回避スキルが達人の領域に達した証。称号によって付与されるスキル:【予見】Lv.1

 

 この2つのスキルは結構使えます。闘気法は1分間攻撃力が爆発的に高まるんだよね。レベルが上がるごとに使える時間が長くなるみたい。いまはレベル12だから1分20秒ってところ。なかなか上がらないのがネック。

 

 縮地は高速移動みたいなもので、一瞬で相手の懐に入れたりする。なかなか使えるんだけど、スキルレベルが上がり難い。


 多分どっちも何かの上位スキルかなんかで、普通以上に熟練しないとダメなのかな。


 予見はもうそのまま。相手の次の動きを高確率で予測する感じ。

 

 超速再生がレベル7まで上がってるのは、エリーザのお陰だな。もっと悪さしてお仕置き受けたら……やだやだやだ。痛みとかより恐怖が……

 

 完全にトラウマになってる~~。

 

 覚醒する前からの記憶だもん、これ一生モンだよね~。


††

【補足】《レベルとスキルレベルとステータスの関係について》


 この世界の生物を構成する値に、基本レベル、スキルレベル、そしてステータス値(HP,MP,SP,ATK.DEF等)が存在します。

 

 基本レベルは魔獣や魔族、また人を殺すことで、上昇します。

 端的に言えば、生物を殺し魂の欠片を奪い取ることで、自分のレベルが上昇します。強い相手、よりレベルの高い相手を殺すことで、より多くの魂の欠片が手に入ります。


 スキルレベルは日々の鍛錬によって上昇します。

 より多くの鍛錬、修行などにより熟練度を上昇させていくことで、スキルの熟練度がマックスに達すると、レベルが上昇します。

 これは繰り返し作業を実施したり、またより強い相手と戦うことで上昇します。弱い相手と戦っても上昇しますが、効率は非常にわるいのでお勧めしません。


 ステータスはレベルの上昇やスキルの上昇、またある年齢までは年齢によって変化します。

 ある一定年齢までは何もせずとも種族属性による修正値で上昇し、銜えてある種のステータスに影響をもたらすスキルの上昇によって、さらに修正値で上昇します。またレベルが上がる時にも、修正値によって上昇します。

 

 これら種族、レベル、スキル、年齢、その他の複雑な修正値の絡み合いによって、上昇します。


 ただしステータスには肉体的限界値があります。何もせずとも上昇する肉体限界値は、第1期が10歳、第2期が15歳、第3期が20歳となり、それ以上の年齢になると、全く上昇しないどころか僅かづつ下降に転じます。


 逆に脳筋……常に鍛えている場合、肉体的限界値に関わらず、ステータスは上昇し、また高齢となっても下降に転ずる年齢が遅くなっていきます。


 これらは過去の事例からも明らかであり、特に脳筋……ロレッツオ辺境伯においては、肉体を鍛えることが誉とばかりに、常に体を鍛えているので、いつまでも衰えることは無いとのことです。


本人はまだ若いのですけどね。

 

以上、グランダム王国肉体改造研究班資料より抜粋

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ