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脹脛静香

作者: 又此空太

 脹脛静香は女子中学生である。先日、宮本建に恋をした。何故かって、そりゃ、単純な理由さ。脹脛は、宮本のことが好きだったのさ。死んだ父さんに似て……。

 もっとも、父さんが死んだのは静香の母さんと離婚した後であって、というか、静香は三歳までしか父さんと会っていない。触れ合っていない。

 だから、父さんの顔をしっかりと覚えたのは、写真を見てだった。凛々しい眉毛。ニカっと笑う顔。人の良さそうな顔。

 静香はそんな親父に恋をした。親父と知っても尚だ。けれども、それは空想上の恋。先程も言ったように、静香の父さんは既にお亡くなりになっている。

「静香、ご飯食べよっか」

「静香、もっと寝ようか」

「静香、有難うね」

 これは静香の三歳迄の記憶、ではなく、彼女が妄想で作り上げた空想であった。静香は父さんの声を知らない。

  ああ父さん。凛々しい美しい父さん。静香は、何故父さんに恋をしたのかは分からない……

 「好き」って不思議だね。

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