第八話:ピカピカの一年生?
またまたお気に入りに登録してくださった方、ありがとうごさいます!
読者様からの応援で頑張っていきます。
それでは、第八話スタートです。
ギルドを後にした俺はルニアと一緒に学園に来ていた。
冒険者育成学園はまさしく『学園』というような建物だった。
校門をくぐり学園内に入ると事務室と思わしき部屋にたどり着いた。
「すみません。三年生のルニアですがこの人が学園に入学を希望しているんですが」
「俺の名前はソウイチです。ギルドに登録したばかりなので入学したいんです」
「承りました。それではこの紙に必要事項を記入してください」
その紙には名前と種族、性別、年齢・・・の他にスキルと称号を書く欄があった。
「スキルと称号は必ず書かなきゃいけないんですか?」
「はい。もちろんスキルと称号は私と校長以外の目には入らないものとなっております」
「ならよかったです・・・」
危ない危ない。
もし学園側全体に知れ渡ったら面倒くさいことになるとこだったな。
じゃあさっさと書いちゃうか!
名前は、ソウイチ・アカガミっと。
種族は、人間。
性別男、年齢16っと。
スキルは書くことが多かったので割愛。
称号も同じく。
あ、やっぱりチート野郎は抜かしとこう。
「できました。」
そう言って俺は受付の人に紙を渡す。
「はい。これで完了で・・・!?」
「すみません。このスキルと称号に間違えはありませんか?とてもこれが事実とは思えません」
ははっ・・・やっぱり信じられないか。
「それが本当なんです。だから秘匿にしたいんです」
「承りました。私と校長以外には絶対に他言しません」
「ありがとうございます!それではよろしくお願いします」
「ソウイチさん、これが学園の男子寮の鍵です。学園寮は校内を出ればすぐ見えるので分かると思います」
「それと、明日は転入生として一年生のクラスに入ってもらいますので明日の7時にまた来てください」
俺は受付の人から鍵を受け取り、
「何から何までありがとうごさいます」
礼をして学園を出た。
「あれが男子寮よ。隣に建ってるのは女子寮だから間違えないように気をつけてね」
そこには黒と灰色の、元の世界でいうならマンションのような建物が建っていた。
「黒いほうが男子寮で灰色のほうは女子寮だからね」
「わかったよ。じゃあまた明日な」
そう言って俺たちは別れ、俺は黒の男子寮に足を踏み入れた。
そこには美人なお姉さんが立っていた。
ってここ男子寮なんだけど!?
「あの、女子寮はここじゃないですよ?」
俺の言葉にその人は振り返り、
「あらあら、私が女子に見えるの?私はもう三十過ぎてるのよ?でもちょっと嬉しかったなぁ」
「え?じゃあ尚更何でこんなところに?」
「あぁ、あなた新入生くんかな?私はこの男子寮の寮監の東雲よ」
「あなたが寮監なんですか。俺は明日から学園に通うことになったソウイチです。これからお世話になるのでよろしくお願いします」
「よろしくねぇ。部屋は鍵に書いてるはずよ」
「はい。それでは」
俺は鍵に書いてある6-2号室に向かった。
6-2号室は見たとおり六階にある。
しかも階段なので少し面倒くさい。
部屋の中はそんなに広くなくテーブルとイス、それにベッドしかない。大体四畳半くらいだ。
ちなみにトイレは階ごとに一箇所ずつらしい。
「今日はいろんなことがあって疲れたなぁ」
元の世界でいえばもう23時を過ぎているはずなのでものすごく眠い。
俺はすぐに眠りについてしまった。
---------------------------------------------------------
「このスキルと称号は事実か?」
「はい。私にも信じられませんでしたが私の審議の眼は反応しませんでした」
学園内の一室で受付の女と中年の女が話し込んでいた。
「一般スキルの内容はまだ理解できるが・・・固有スキルは想像もできん」
「・・・」
「これは忙しいことになりそうだ・・・」
---------------------------------------------------------
んんっ、よく寝たぁ。
部屋に置いてあるこの世界の時計は六時を示していた。
もうこんな時間か。下に行かなきゃな。
俺が寮の一階に降りると良い匂いがしてきた。匂いのするほうへ歩いていくと食堂にたどり着いた。
「おはようございます東雲さん」
「ソウイチおはようさん」
「寮の食堂は朝と夜だけやってるわよ。昼は学食があるわ」
「そうなんですか。じゃあありがたく食べていこうと思います」
食堂の朝食には何と、白米があった。
それに味噌汁のようなものに魚を煮込んだようなものがおかずとして出ていた。
これは・・・涎が止まらん!
俺は和食が出て歓喜していた。
俺は一気に平らげた。
「ご馳走様でした!」
あえて言おう。美味かったと!
朝食を食べ終えて寮をあとにし事務室にたどり着いた。
「おはようございます。ソウイチです」
「おはようございます。この人はあなたのクラスの担任ですので彼女についていってください」
そこに立っていたのは気の強そうな女だった。
「お前がソウイチか。アタシは今日からお前の担任になるリオだ。よろしくな」
「よろしくお願いします」
そう言葉を交わし、俺が入る三階の教室に向かった。
中々ストーリーが進まなくてすみません。
※第七話の『双天剣』を『双界剣』に直させていただきました。