第五話:能力発動
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それでは、第五話スタートです。
聡一が『セルディア』に向かっているのと同じ時、聡一が向かう先では二人の男女が襲われていた・・・
「くそっ、王都までもうすぐだってのに!何でこんな場所でゴブリンが!?」
そう、二人の男女は魔物ーゴブリンーに襲われていた。
「おいあんた!ギルドに要請して雇った冒険者なんだからどうにかしてくれよ!」
「無茶言わないでよ!私はまだDランクなのよ!?ゴブリン一匹ならともかく五匹は無理よ!」
「あぁ!こんなことならもっとマシなやつを雇えばよかった!」
「私だってこんなケチ商人の護衛なんかしたくなかったわよ!」
言い合っている間にもゴブリンはじりじりと近づいてきている。
男はある考えを実行することにした。
静かに女の後ろから近寄り、女をゴブリンたちに向かって力づくで押し飛ばした。
ゴブリンたちの注意が女だけに向けられた。
「なっ!?」
「護衛は護衛らしく仕事してろ。じゃあ俺は逃げさせてもらうぜ」
そう言って男は馬車に飛び乗り一目散に逃げて行った。
もう、私ここで死んじゃうのかな・・・
まだやりたいことあったのになぁ・・・
ゴブリンが錆びた剣を私の首に向かって振り下ろしてくる。
誰か・・・
「誰か助けて!」
次の瞬間、目の前にいたゴブリンの頭が爆発した。
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聡一は一人孤独に王都がある方向へと歩いていた。
「今日は理解不能なことばっかだなぁ」
そう愚痴りながらこれからについて考える。
うーん・・・
剣からもらった知識の量が多すぎるな・・・能力の詳細とかは後で確認するとして。自分の姿確認してみるか。
俺は黒髪黒目で身長は173cm、太っているわけでもなく、顔は平均よりちょっと上って感じだ。
服装は・・・なぜか制服じゃない。元の世界には無さそうな服を着ている。
まぁ動きやすいから別にいいや。
鼻歌を歌いながら歩いているとどこからか男女の声が聞こえてきた。
お?異世界に来て初めての人間かな?
ちょっと向かってみるか。
声が聞こえた方に歩いてみるとどうやら口喧嘩をしているようだ。
ちゃんとした人間だな・・・
それとあっちは・・・人間じゃない、な。
ん?あの男、女の方を押し飛ばしやがった!
まずいな・・・男の方は放っとくとして、このままだとあの女は殺されそうだ!
ここからじゃ間に合わない!
どうすれば・・・
悩んでいる聡一の頭に一つの案が浮かんだ。
これしかないか・・・
聡一は一本の真紅の剣を空中に出現させ、そのままゴブリンの頭に向かって飛来させた。
ついに魔物相手に能力を使いました。
聡一が飛ばした剣には一体どんなチート性能があるのか・・・