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イミコワ(意味怖)  作者: Rybka


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グッドモーニング

 俺は今筋トレをやっている。種目はあのBIG3の一角を担うスクワットである。


BIG3で下半身を鍛える種目はもう一つデッドリフトがあるものの、腰が悪い俺にとってこれをするのは正直ハードルが高い、だからこそスクワットだけは徹底的にやりこみたいのである、24時間制のジムの早朝に来た俺は広い中たった一人、ラックにセーフティーをつけて腰にベルトを巻きウォーミングアップに60㎏、そして80㎏と体を徐々に慣らしていく。まだまだベスト重量には届かない深田がゆっくりとラックアップして体を下ろしていく、そうするとジムのドアが静脈認証により解除される音が聞こえた。


「グッドモーニング!」


そう声をかけてきたのは堀の深い中東系の外人さんでスマホを使い自分のトレーニングフォームを撮影しながら鍛えるガチ勢だ。


そうしてさらにプレートを増やしながらスクワットを続けているとまた例の音が響く。


「グッドモーニング!!」


今度は数年前からこのジムにいるらしい30代くらいの日本人の常連さんだ。フランクに挨拶して外人さんと談笑している。朝のさわやかな光景だが俺はあえてその中で地獄に挑んでいく、ついに140㎏で5レップを終え最高記録である150㎏に挑戦するときが来たのである。


バーを担ぎ息を大きく擦って腰を下ろしていく。そのときまた一人ジムのドアを開けた。


その人も結構なベテラントレーニーのようで還暦は過ぎていると思われる古参だ。以前、俺の次に来た外人さんがその爺さんに英語で話しかけてきたときに


「ここは日本だぞ! 日本語で話しなさい!!」


と説教していたこともあり俺は正直苦手だった。そしてそのジジイが中に入るなり開口一番




「グッドモーニング!!!」




俺は今起き上がることができず、ベッドの上でタブレットから動画共有サイトを開き正しいスクワットのフォームを基本から確認している。

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