第7話 Epilogue: 蠢く寄生蟲たち
それからというもの、僕はずっとダンジョンにこもっていた。
体感3ヶ月くらい潜り続けたかな?武術を倣いに上層に行くことはあれど最初は結構疲れるかもとか思ってたけど実際は疲労なんて感じないもんなんだね。レベルが上がるごとに疲労とか食欲諸々リセットされるおかげか僕体感前よりも元気だよ。好きなことも没頭できるしね。
とまぁ、そんな生活を繰り返してたおかげか昨日僕の存在強度は【XIV】になった。
今の僕のレベルは1430。多分今日中には存在強度【XV】になれると思う。
なんせ、僕が今戦っている魔物を倒せば次は深淵ボス。つまり深淵踏破ってことだからね。
絶対に今日中に僕は神になる方法を聞くんだ!
、、、今日が後何日で終わるのか把握してないんだけどね。
☆★☆ ☆★☆ ☆★☆ 政府の老害視点 ☆★☆ ☆★☆ ☆★☆
ただただ暗く、目の前に座っている人の顔も見えないような会議室。
そこで今、政府の老害が集まり会議していた。
「彼の死体は、、、榊怜の死体は得ることができたのですか?」
「いや、実験体の死体は一向に見つかっていない。だが黒瀬家が彼の死亡を報告していたことは確認している。実験体が死んだのはほぼ確実と言ってもいいだろう」
「あの家が我々にバレないよう保護している可能性はないのか?」
「限りなくないに等しい。黒瀬毛のごれ、、、令嬢?が政府への反逆を企てていることも確認しているしな」
「ブッ、あれがご令嬢ってwふざけてるんですかww」
「それは、、、ないな」
その一言で場は黒瀬家の令嬢を嗤う雰囲気に一変する。
スキンヘッドで頭にペンキで不気味なピエロを描き、筋肉ムキムキで声の低い女を令嬢と言い張るのは無理があると、この場にいる全ての蟲の総意だった。
「ま、もしあのモルモットが捉えられていたとしてもそこまで問題はないんじゃないですか?」
「確かに、幼少期に少し改造は施したとはいえ、結果は微々たるもの。失敗作と言っても過言ではないしな」
老害ではない単なる害の気軽な一言に、この場でいちばん歳をとった老害が答える。
その返答に含まれていた『改造』、その言葉を聞いた瞬間この場にいる全ての害が笑いを堪えられないといった表情になった。
「そうですよねぇ、だってあのモルモットの改造結果って確か人間としての枷が外れるだけでしょ?」
「いや、それに加えて常人よりも成長が遅くなると言うデバフもついていたはずだ」
「プッ、、、消して正解じゃないですかそんなの」
「いや、だが人間の枷、言い方を変えれば成長限界がなくなるのは成功ではないのか?」
「いやいや、何言ってるんですか。枷がなくなったとしても成長速度1/10倍だったらろくに成長なんてできないに決まってるじゃないですか。それにあの実験の成功例としては人為的に後から魔眼を埋め込んだり体の一部を魔物化したりすることもできるんですよ?枷がなくなることなんてそんな大したことないですよ」
「——それに、我々は人間の上の上位存在、、、神になる方法も発見したことだしな」
「あー、なんでしたっけ?レベルを500以上に上げて自身を信仰する人が50人以上いれば神になれるんでしたっけ?正直簡単すぎて呆れますよね」
「神になれば、レベルという概念すら消えて成長限界も無くなることも発見されている」
「あー〜、せっかくこっちが善意で改造を施して上げたというのに、そんな結果しか出さないなんて殺されて当然ですよねー。改造するのだって結構費用かかるのに」
「そんな費用民から搾取すればいいだけよ。我らのために金を捧げられるのだ。民も満足するに違いない」
まるで物語のような暴論を言う老害たち。
この日本国の国民誰もがこんな害が上層部にいるとは考えなかっただろう。
「ま、これからも精々黒瀬くんには頑張ってもらいましょうよ」
その言葉が発せられた瞬間、会議室の唯一の扉が開かれた。
「——遅れてすみません、少し今回の対象がしぶとかったもので」
入ってきた若人が一言、その言葉を発しただけでこの場の雰囲気は先ほどとは想像もできないほどに引き締まる。
それは、この入ってきた男がそれだけすごいことを表していた。
「黒瀬くん、待っていましたよ」
最初に言葉を発したのはやはり、この場でいちばん歳をとった老害。
その男、世界最強の男、黒瀬が発すどこか不気味な雰囲気に物怖じせず——いや、雰囲気を感じる力を持ち合わせていないため物怖じすることすらできないと言うのが最適かもしれない——言葉を発した。
「それじゃあ本題に入りましょう——」
そうして、ただの下級神の力を過信したこの愚か者たちは計画する。
「——最近、この世界に『外なる神』の王『繧「繧カ繝医?繧ケ』が目をつけたことが確認されました。黒瀬くん、あなたにはあの化け物を利用できるように調教してもらいたい」
できるはずもな夢物語を。
達成できるはずもないと言うのに達成した後どうするかを。
それはまるで、知能を持ち合わせたばかりの猿が取らぬ狸の皮算用をしているようで——
——それを見ていた『繧「繧カ繝医?繧ケ』は、「興味」の「き」の字も持たず榊怜の元へ向かうのだった。
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久しぶりの更新です。
話数にしては早めって言うか早すぎる第1章の終わり。
まぁ特に連載休止するわけでもなくのんびり更新してくからぜひこれからも読んでいってくれよな!
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どうか皆さんお願いします!




