#15 湖の声、風の鼓動
湖畔に、張り詰めた空気が漂っていた。
ミネスは、青のオルカヌーの上に立っていた。手には、小さな銀のカップ。ミーキャヴィの祈り手と同じように、家から汲んできた水を一杯だけ入れている。
実況台に立つマーカスが、魔道具に声を乗せる。
「さあ、始まるぞ。祈りの町・ミーキャヴィと、風を追う者・ミネスの一騎打ち。舞台は神殿までの“祈りの道”――岩場を抜け、曲がりくねった水路を進む特殊コースだ」
「ルールは二つ。速く神殿までの往復すること。そして、カップの水をできるだけ減らさずに持ち帰ること。カップの水が減った量でタイムをプラスする。つまり、速さと繊細さの両立が求められる。湖がどちらに微笑むか――見届けよう」
鐘の音が、湖畔に響いた。
レース、開始。
祈り手の少年は静かに立ち、両手でカップを包むように持ち、オルカヌーを滑らせる。波を乱さず、風に逆らわず、まるで湖と語り合うような進み方。
ミネスも立ち乗りで挑むが、バランスが不安定だ。オルカヌーがわずかに揺れ、カップの水が波打つ。
マーカスが低く呟く。
「……ミネス、まだ慣れてないな。祈り手が先行してる。だが、あいつが諦めるとは思えない」
岩場に入ると、霧が立ち込める。視界が遮られ、風向きが変わる。
「湖が試している、が……!祈り手は動じない!ミネスは慎重に進むが、差は広がっている!」
神殿が見えた。
「先着は祈り手! だが勝負は帰路まで。水をこぼせば意味がない!」
折り返し、ミネスは風を読む。祈り手は変わらぬ静けさで進むが、風が逆巻き、波が揺れる。
「ミネス、加速した! このまま行けば祈り手を抜けるぞ! だが――このスピードじゃ、次の急カーブは曲がりきれない!」
その瞬間――
ミネスは、オルカヌーの翼をわずかに傾け、ちょうど良い岩の溝に差し込んだ。
「ウッソだろっ!? 岩の溝を使ってターンした!?見たか!?跳ねずに、滑るように旋回したぞ!」
観客がどよめく。
「すごい……!」
「あんなターン、可能なのか!?」
マーカスが叫ぶ。
「しかも――カップの水が一滴もこぼれていない! ミネス、祈り手を抜いた! そのまま湖畔へ――!」
あと少し!
「ゴーーーール!!!勝者は――ミネス! 湖は、彼の機転と敬意に微笑んだようだ!」
老神官は静かに目を閉じ、そして頷いた。
「……ミネス。お前の走りは、祈りにも似ていた。湖は、お前を受け入れたようだ」
ミネスは、カップの水を湖に撒き、そして湖の水を汲み取った。
「ありがとう、湖。危ない場面もあったけど僕は、オルカヌーと一緒に走った」
いや、ほんと危なかった。前世で峠を攻める漫画を読んでなかったら絶対負けてた。
立ち乗りなんてやってなかったから本当に難しかったし、旋回するのが難しかった。
ありがとう前世。ありがとうオルカヌー。
赤城山の峠を攻め、峠の釜飯をぱくり
ボートレース桐生に向かいがてら、登利平のとりめしを購入。本当に美味しいのでオススメ。
桐生でお船を眺めてのんびり過ごし、お腹が減ったらとりめしをぱくり。
小腹が減ったら揚げシュウマイ串も買ってぱくり。
ボートレース桐生で売ってるホットスナックやけに美味しいんですよね。アメリカンドッグとかカリカリで。
揚げ上手な従業員が居るのでしょうか。
地元ではありませんが、行きたくなったら群馬へ遊びに行きます。楽しいですよ




