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第1話 プロローグ

クラス共有の雑巾の味を知っている人は居るだろうか?

居ないだろう。

では、放課後1人で教室を掃除させられる虚しさは?




世間一般的に言えば、ボクの人生は決して満ち足りたものではなかったと言えるだろう。

学校では苛められ、家に帰れば両親に殴られる。

物がなくなるのは当たり前、親に相談してもバカ息子と怒鳴られる、先生に相談しても何も変わらなかった。

多分、新任の先生だから強く言えなかったのだろう。

別にその事を恨んだりはしてない。


それでも、不思議なことにどんなにひどい人生だなと思うことはあっても死にたいとは思わなかった。


多分それはあのアニメの存在が有ったからだろう。





モンスタースレイヤーズ


人口の0.1%が目覚めるという異能。

それに目覚めた狩人と呼ばれるもの達が、モンスターの脅威から人々を守る為に戦う世界。

そして狩人の中でも、ひと際輝き、そしてモンスターからも恐れられる存在。

それらを人間は尊敬と畏怖を込めてこう呼ぶ、

トップスレイヤーと。



主人公であるアレックスは、そんなスレイヤーを目指す少年だった。

アレックスは狩人養成学校に入り、時には仲間たちとライバルとして切磋琢磨しながらもトップスレイヤーになるまでの物語だ。



ボクはそんなモンスタースレイヤーズが大好きだった。

中でも気に入ってたポイントは個性的なキャラクターが多いことだ。

もちろん一番好きなキャラクターは、主人公のアレックスだ。

常に弱者を守り、強力な力を持った敵には仲間と協力して立ち向かう、そんなアレックスが大好きだった。

そして、一番嫌いだったのは悪役のウルス。

こいつは訳あって敵に捕まって闇落ちしてしまい主人公の前に幾度と立ちふさがるラスボス的キャラクターだ。

こいつの許せない所は、仲間を裏切り、そしてついには殺してしまう外道であるところだ。


とまあ、熱心に語ったが結局のところボクはモンスタースレイヤーズに心を救われていたのだ。


皮肉なことにボクがトラックに轢かれる原因もこのモンスタースレイヤーズだったわけだが。


そんなことはどうでもいい。


どうしてか?


だって、ぼくは転生したのだから。









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