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神槍のルナル  作者: 未羊
第一章『ハンター・ルナル』

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プロローグ

 その世界には、いにしえの時代より人間と魔族が存在した。


 魔族は圧倒的な力を持ち、その力で世界を支配した。

 人間はその脅威から逃れ、細々と暮らしていた。


 ある時、人間の中に魔族と対等に渡り合える、超人的な力を持った人物が現れた。


 人々はその人物たちを”ハンター”と呼び、(あが)(たた)えた。


 ハンターたちの活躍により魔族を退け、勢いをつけて領土を広げた人間。


 この物語は、”ハンター”と呼ばれる人物たちと魔族たちとの戦いを描いた冒険譚(ぼうけんたん)である。



 時は流れ、ハンターの活躍により、人間の魔族の勢力が均衡するようになった世界。だが、衝突はやむ事なく、幾度となく激しい戦いが人間と魔族の間で繰り返されてきた。

 ある時は虐げ、またある時は虐げられ、二つの種族の間ではそれが幾度となく繰り返され続けているのである。魔族は支配欲に飢え、人間は支配されてきた恨みからか、お互いが理解に及ぶ事がない。ただただ、血で血を洗うという戦いの歴史がつづられてきたのだ。

 昔は魔族の一方的だった支配地域もハンターの登場で一変し、一気に人間側が盛り返し、今では微妙に変化はするものの、ある程度の落ち着きが見られるようになった。そのために、境界部付近から遠く離れた地域では争いに巻き込まれる事が無くなっていき、次第にそんな戦いの事すらも忘れて平和に暮らすようになっていった。

 こうして、ある程度落ち着きを見せるようになった世界だったのだが、ある時、その状況が一変するような事態が起きた。


「よく聞け、すべての者よ! 我は魔族をすべる者、魔王なり! これより半年の後に、この世界を我が手で滅ぼしてくれようぞ!」


 全世界に向けて、魔王直々の宣戦布告が響き渡ったのである。

 魔王直々という大号令を貰った事で、一気に魔族たちは勢いをつけ始める。だが、ハンターによる抵抗を嫌った魔族たちは、ただ闇雲に人間を襲うような事はなかった。野生生物たちに自分たちの魔力を注ぎ込み、魔物へと変化させて使役するなど、手段を選ばない方法へと変化していたのだ。

 例の宣言とこの魔族たちの活発化に慌てた人間たちの王は、ハンターの集うハンターギルドを通して、世界中のハンターたちに通達を出した。


『魔王を打倒した者には、多大な褒美を与える』


 と。


 こうして、人間と魔族たちの戦いは、再び激化の道をだどり始めたのだった。

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