第六章 三人目の消え残り
「次の街はどんなところなの?」
「んーそうだな、一言で表すと都会かな?」
「へぇ〜」
「初めて行く所だからいまいち分からないけどな。おっと、そろそろ見えてきたな」
次の街についた瞬間、物凄い光景を目にした
「なんだこれ……」
建物という建物に弾痕が残っており、ついさっきまで大規模な撃ち合いがあったように見えた。だが火薬の匂いがなかったので、時間は結構経過しているはずだ。
「やっぱり人はいないか……」
大規模な撃ち合いがあったのに、人の気配は全くなかった。
何か落ちているかもしれないと思い近くの建物に入ることにした。
ふと気づくと、建物の前に何か落ちている。近づいてみるとブローチらしき物だ。今は必要ないと思いポケットの中に入れた。
そして、万が一のために近くに落ちていたナイフを手に握り締めて、建物の中に入ることにした。
「外で待っとけ、危ないからな」
「うん……気をつけてね」
昼間なのに薄暗い建物だ。至るとこに弾痕が残っている。
どんどん中に入っていくと、突然物陰から[ガサッ]っと物音がして、直ちにナイフを構えた。
「誰だ!?」
「誰だと聞かれても困るな」
物陰から現れたのは30代くらいだろうか、顔は少し煤で黒くなっているがそれくらいだと思う。
「おや? 見知らぬ顔だな」
軍隊の服を着て手にはM16A4だろうか、それらしき銃を持っている(モデルガンに興味がある程度だが)
目の前に銃を向けられていたが、敵意を感じないと思い相手は銃を降ろした。
自分も危害は加えないと思いナイフを降ろした。
「誰かは知らんが、俺と同じ服を着た奴を近くで見なかったか?」
「……」
「……どうした? 答えろ」
「あ、見ませんでしたがどうかしましたか?」
「そうか……この前外に出たっきり帰らなくてな。無線にもも反応が無くて」
もしかしてこの人も同じ状況なのかと思った。
やはり消え残りはいる。だけど消えた人もいる。相手が言う、軍の仲間がそうなのだろう。
「あの、この新聞は読みましたか?」
「ん……ああこれか、もちろん読んださ」
「そうですか」
「俺たちがここに来たのは、この新聞を読んで混乱して暴動を起こした奴を、沈静させるためさ」
「なるほど……あの言いづらいんですが、多分貴方の仲間は消えてしまったかも知れません」
「ふざけるな! 消えた証拠でもあるのか!?」
「いや、ナイフや銃が落ちていた。あと、これも」
ポケットにあったブローチを取り出した。ブローチを見るなり相手は何か驚いた様子だ。
「おい、これは仲間が持っていたブローチだ。何故これが……なんでお前が持っているんだ?」
「建物の入り口の近くに落ちていましたよ」
「あいつがこんな大切な物を落としていくはずがない。まさか……」
「もしかして薄々と感じていたのではないですか? 仲間が突然消えて」
「クソッ! あぁ、そうだよ。俺も最初は信じれなかったさ。だが、あれほど馬鹿に騒いでいた連中が、急に静かになるのは妙だと思ったんだ」
「静かになった? それはいつ頃です?」
「一昨日くらいだな」
一昨日と言うと、丁度あの時だ……皆が消えた日。
「しかもだ、俺が仲間と見張りを交代して2時間くらい寝ていた。そして、起きたら誰もいなくなっていたんだ」
「そうでしたか……あの名前はなんて呼べばいいでしょうか?」
「名前か、俺は武藤裕二だ。雄二って呼べばいい」
「雄二さんですね。こっちは怜琉です。」
「怜琉か、お前も一人ってことか?」
「いえ昨日一人見つけたので二人です」
「そうか、ここに居ても意味無いから外に出よう」
「はい」
外に出ると、彼女が迎えてくれた。
「おかえり〜って、隣にいる人って誰?」
「この人は雄二さん、俺達と同じ消え残りです」
「消え残りか、ふっ……そう言ってもいいかもな」
「雄二さんね、よろしく〜」
彼女は満面の笑みで雄二を受け入れた。少し不安もあるけど彼女が受け入れたので、大丈夫のはずだ。
色々と話をしたいので、座れる場所を探そうとしたら雄二の姿が無い。
しばらくすると雄二が現れたが、右手に黒いバックを持っていた。そして、その黒いバックのチャックを開けた。
「うわ〜なんか銃がいっぱい」
「これって……」
「なんだ、知らないのか? 銃だよ、銃」
「いや、それは知っているけど……もしかして本物?」
「俺みたいな軍隊が、おもちゃの銃を持ち歩いてると思ったか? 全部本物に決まっているだろ」
「いえ、初めて見るもんで」
「……まあいい。お前らにも、何か武器を持たせてやろうと思ったんだ。ナイフだけじゃ心細いからな」
「そうですね」
いきなり本物の銃を見せられ少し動揺したが、万が一の為には必要なのかもしれない。
「いや、ナイフや銃が落ちていた。あと、これも」
ポケットにあったブローチを取り出した。ブローチを見るなり相手は何か驚いた様子だ。
「おい、これは仲間が持っていたブローチだ。何故これが……なんでお前が持っているんだ?」
「建物の入り口の近くに落ちていましたよ」
「あいつがこんな大切な物を落としていくはずがない。まさか……」
「もしかして薄々と感じていたのではないですか? 仲間が突然消えて」
「クソッ! あぁ、そうだよ。俺も最初は信じれなかったさ。だが、あれほど馬鹿に騒いでいた連中が、急に静かになるのは妙だと思ったんだ」
「静かになった? それはいつ頃です?」
「一昨日くらいだな」
一昨日と言うと、丁度あの時だ……皆が消えた日。
「しかもだ、俺が仲間と見張りを交代して2時間くらい寝ていた。そして、起きたら誰もいなくなっていたんだ」
「そうでしたか……あの名前はなんて呼べばいいでしょうか?」
「名前か、俺は武藤裕二だ。雄二って呼べばいい」
「雄二さんですね。こっちは怜琉です。」
「怜琉か、お前も一人ってことか?」
「いえ昨日一人見つけたので二人です」
「そうか、ここに居ても意味無いから外に出よう」
「はい」
外に出ると、彼女が迎えてくれた。
「おかえり〜って、隣にいる人って誰?」
「この人は雄二さん、俺達と同じ消え残りです」
「消え残りか、ふっ……そう言ってもいいかもな」
「雄二さんね、よろしく〜」
彼女は満面の笑みで雄二を受け入れた。少し不安もあるけど彼女が受け入れたので、大丈夫のはずだ。
色々と話をしたいので、座れる場所を探そうとしたら雄二の姿が無い。
しばらくすると雄二が現れたが、右手に黒いバックを持っていた。そして、その黒いバックのチャックを開けた。
「うわ〜なんか銃がいっぱい」
「これって……」
「なんだ、知らないのか? 銃だよ、銃」
「いや、それは知っているけど……もしかして本物?」
「俺みたいな軍隊が、おもちゃの銃を持ち歩いてると思ったか? 全部本物に決まっているだろ」
「いえ、初めて見るもんで」
「……まあいい。お前らにも、何か武器を持たせてやろうと思ったんだ。ナイフだけじゃ心細いからな」
「そうですね」
いきなり本物の銃を見せられ少し動揺したが、万が一の為には必要なのかもしれない。
消え残りがいるからには、犯罪者みたいな奴もいる可能性があるからだ。
自分の身は自分で守れ、まさにその通りだ。それに彼女を守りたいからだ。
「お前らに武器を渡すのは念のためにだ。妙な真似をしてみろ、どうなるかは分かってるだろうな?」
「は、はい!」
少し冗談を言おうとしたが目がマジだったので、ここで言ったらやばいと思いやめておいた。
そして、雄二は色々な銃を見ながら考えていた。
「よし、この銃が手ごろだろう」
そう言って彼が取り出した銃を見て思わず叫んだ。
「それはM16A2!」
「なんだ、知っているのか?」
「前に言ったような気がするけど、モデルガンに興味あるので」
「そうか、なら話は早い。持っているだけでもいいからな。後々で役に立つかもしれんからな」
「えーと、彼女には?」
「おっと、お前重いのは持てるか?」
「重いのは持てないですよ〜」
「そうか、ならこれを」
「わ〜軽いね〜」
「Z-84なら丁度いいわけですね」
初めて(本物だから当たり前だが)銃を持った彼女は、構えたりポケットにしまったりしていた。
こうして見ていると無邪気で可愛く見える。だけど手には銃を持っている。
銃は人の命を簡単に奪える物だ。僕も銃を持っているので同様だが。




