表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

第五章 消え残りを求めて

朝の風の心地よさで目覚めると、隣に寝ていた彼女の姿は無い。ほんのりと女の子特有のいい香りが、布団から香っていた。


「……いかん、俺は何をしようと」


あほらしくなったので一階に降りてみたが、誰もいない。仕方なく外に出てみた。

外に出て隣を見てみると近くに公園が在ることに気づいた。近づいてみると鼻歌が聞こえてきた。


「朝早くから何やってるんだ真琴は?」


鼻歌が聞こえてきた方向に歩いて行くと彼女を見つけた。どうやら水浴びをしているようだ。

彼女は自分に気付いたのか、こちらを振り向いた。


「あ、怜琉〜おはよ」


彼女は笑いながら言った。朝日に照らされた彼女は、何故か綺麗に見えた。そして、こちらに近づいてきた。

ちょっと余談だが、彼女には恥ずかしさはないのだろうか? 服を着ているとはいえ、水に濡れて透けてしまっているからだ。


「ああ、おはよ。朝起きるの早いんだな、水浴びか?」

「うん、そうだよ」

「話したいことがあるから、着替えてきな」

「は〜い」


彼女は家の中に戻り、すぐに出てきた。服装が水色のワンピースだろうか? 彼女に似合っていた。

彼女を呼んで車の中で、具体的な話をすることにした。


「簡単に言うとだな、俺達以外にもまだ人がいるかもしれない」

「……私達みたいな人?」

「消え残りって言った方がいいかもしれないが、それを探した方がいい。ここにいても情報は手に入らんからな」

「そうだね、他にも人が居るといいね」

「じゃあ、まずは朝飯だな」


グーとお腹の音がハモる。昨日は夢中になりすぎて、飯をあんまり食べてないからだ。


「お腹ペコペコだよ。何か食べたいな」

「家に何かあるか?」

「分かんない、冷蔵庫滅多に開けないし」

「自分の部屋の冷蔵庫で間に合う訳か」

「そういうこと」


彼女は照れながら喋った。冷蔵庫の中身が不明だと何も作れないので、スーパーに行き食料を調達することにした。


「賞味期限をよく見ろよ、後は生物(なまもの)は多分駄目だから除外な」


この前と同じで電気が通っており、食料は傷んでない。ただ、賞味期限が切れてしまってはどうしようもないが。

クーラーボックスに詰めこみ用品店に向かい、フライパンなどの調理器具を調達した。


「外で作るのも久しぶりだな」

「勝手に持って来ちゃっていいの怜琉?」

「誰もいないからいいんだよ真琴。ちゃんとやっておいたからさ」


罪悪感はあるが、今は非常事態なので仕方なく。後々面倒なことは避けたいので、証拠は消した。

焼きそばや炒飯などを作り真琴と一緒に食べた。


「美味しい」

「そ、そうか? 色々あって、一人で作ることもあったからね。自然に上達したのかな」


食事後、スーパーを後にした。


「さてと、次は工具かな?」

「工具?」

「うん、万が一に備えてね」


途中で店に寄り、工具セットを調達した。


「人も居なかったし、もうここにいる必要はなくなったわけだ」

「そうだね……それでどこにいくの?」

「とりあえず次の街に行ってみるか」

「分かった」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ