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異世界転移!? 禁忌《チート》☆兵器  作者: 虹村 萌前
第一章 南方都市ソプロシュヌ
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第三話 何だこのステータス!?

「とりあえず武器とか用意したいから、明日数値(ステータス)を調べにギルドに行こう。」


 どうやら、直ぐに壁を出るわけではないようだ。ちょっとは心の準備ができそう。


「もしギルドのメンバー表にお前の名前があれば、身元も特定できるしな。」


 ギルドに……俺の名前?


「どういうことだ?」

「お前の話を聞いていると、異世界から来たというのは本当だとしても、この世界で一度記憶を失っている可能性もあると思う。それならお前が実はギルドのメンバーだという可能性だってある。」


 リリがまともなことを言っている……!?


「身元が分かればお前をさっさと追い出せる。お前に財産があれば、そこから礼金も頂ける。」


 全く。ちょっと見直したのに、その言葉は余計かな。





 翌日。


「それでは、この魔石に手をかざしてください。」


 そう言うギルドのお姉さんは、先ほど俺がここのメンバーで無い事を教えてくれた。


「あ、後で私たちも計っていいですかー?」

「はい、どうぞ。」


 受付も勤めていることもあってか、パーフェクトな笑顔が途切れない。

 えっと、この青くて丸いのに手をかざすのか……


 ピカァッ!


 魔石は一瞬眩く光ると、また元のコバルトブルーに戻った。


「はーい、取れましたよー。」


 お姉さんは、魔方陣のスタンプを押された羊皮紙を石の上に広げ、隣のインクを魔法?で浮かばせ始める。


「今結構光んなかった?すごいじゃん!」

「確かに結構光りましたね。新人さん、結構強いかもよ?」

「本当ですか? ところで、私の能力値が出る前に、数値(ステータス)の相場が知りたいんですが。」


 ふよふよ浮いたインクの小さな粒子が、羊皮紙に突進してシミを作る。まだ二割も終わっていなさそうだから、この間に受付さんに質問をしてみた。


「えっと、どの数値も大体60から100ってところですね。高くても120台は上回りません。」

「なるほど……」


 確か数値は、身体機動力、物理攻撃力、体力、回復力、最大魔力、魔力回復力の6つだっけか。さっきチェリに聞いた。

 後は最適魔法属性も出してくれるとか。何でも、人間には必ず一つ適した魔法の属性があるらしく、それ以外の魔法とは桁違いの出力と効率を出すらしい。


「えっと、出ました。これは……」

「どれどれっ!何これ、壊れてんの?」


 即座に飛びついたチェリの後ろから、お姉さんのもつ羊皮紙を覗く。


 身体能力:149

 物理攻撃力:146

 体力:135

 回復力:159

 最大魔力:256

 魔力回復力:231

 最適魔法属性:炎、雷


 ……。

 …………。

 ………………。

 何だこのステータス!?

 超えることは無いと言われた120の大台を、全数値において超えている。魔力関連の二つに関しては二倍以上だ。

 それに、さらに驚くべきは最後の項目。


『最適魔法属性:炎、雷』


 ……最適属性って、一人一つじゃなかったっけ?


「私達はこのギルドのテスト魔石の精度に、誇りを持っています。この石が数値を間違えることなんて、あるはずないんです。ですが……」


 驚きを必死に抑えるお姉さんの顔に、さっきまでの笑顔の面影はなかった。


「もう一度、計りなおしてもらえますか?」

双子キャラって、名前がどっちがどっちかわかんなくなったりしません?私はします。

とりあえず、リリの名前はリリィ(=百合)からとっているので、ガチ百合の方です。

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