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異世界転移!? 禁忌《チート》☆兵器  作者: 虹村 萌前
第三章 西方都市アンドレイヌ
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第二十三話 そっちの気はない

【旅のしおり】

-通貨について-

ビブリニアでは国より製造された以下の硬貨が以下のレートで流通している。

金貨一枚=銀貨二枚=小金貨五枚=小銀貨十枚=洋白貨二十枚=白銅貨百枚=青銅貨千枚

なお、小金貨以上の貨幣は実質的には発行されておらず、国により発行されている硬貨代紙幣が流通している。

ダイモニアの通貨については、極上級魔石本位制の紙幣だという噂がある。


*now loading*

 とりあえず、ロマリンの案内でモモさん達の家にはたどり着けた。


「あーははは。いやー、早速二人が仲良くなってくれているようで何よりだよー。」


 チェリとロマリンがじゃれているのを見て笑っている女性……モモさんは結構美人さんで、でも目元とかはリリたちにそっくりだった。


「ねぇ、モモ。笑い事じゃないんだってば。あなたの妹に子ども扱いされてるんですけど。 私の方が五歳も上なのに。私の方が五歳も上なのに!」

「えー、だってロマ姉様ちゃんかわいいんだもーん。」

「いーから離れなさいよー!」


 ロマリンとチェリがじゃれている光景になごみつつ隣のリリ……中略。睨んでいた。


「表情のあるリリが沢山見れるようになって、ちょっと嬉しい。」

「なんだそれ、気持ち悪い。私が行為を持たれて嬉しいのはちー姉ちゃんだけだ。」


 あ……今の言い方は語弊があったかな?


「いや、そういう意味じゃなくて、チェリのこと好きなリリが微笑ましい……みたいな?」

「うわ、もっと気持ち悪い。」


 そういうリリの声は、言葉に似合わず単調だった。


「あー、そういえば来てもらったばっかで悪いけど、この後お昼食べたら私たちクエスト行っちゃうんだよ。ロクなおもてなしも出来なくてごめんね。」


 リリが面倒な人だと言ってたけど、なんだ。まともなお姉さんじゃないか。

 

「もちろん私としても、本当は私の愛しのマィスウィートシスタァズな妹たちを思う存分にもふもふしてふにふにして、ドリーミラクル姉妹愛を確かめたいところではあるんだけど……」


 モモさんがうっとりと、しかし早口で妹への欲望をぶちまける。

 なるほど、リリがこの人を嫌っていた理由がわかった。「私が行為を持たれて嬉しいのはちー姉ちゃんだけ」、か。実際当人も嫌そうな顔をしている。

 というか、「もふもふ」はまだわかるけど「ふにふに」ってなんだ? とか、「マィスウィートシスタァズ」の発音がやけに良い癖にその意味がモロ被りしていることに気づかないのか? とか、よくもまあ一台詞でこんなにもツッコミどころを満載にできたものだ。


「モモ。私の前でそういうこと言うの……ちょっとない、と、思う。」


 ロマリンが俯いてボソボソと呟く。


「あぁ、ごめんねロマ。妬いちゃったのね。」

「べ、別に私がどうとかじゃないけどぉっ! 世間一般からして、恋人を前にあからさまに別の人に好意を見せるのは違うかなって思っただけでぇっ! か、勘違いしないでよねっ!」


 ロマリンは顔を赤くし、そう言い放つ。

 なんかこの異世界来てから、テンプレートなツンデレ台詞をよく聞くなぁ。


「ふふっ。妬いてるロマかわいいよー。」

「だから妬いてるわけじゃ……」

「でもこれだけは覚えてほしいんだけど、私が恋愛感情を向けるのはロマだけだから。相手は妹。抱くのは家族としての愛。恋愛感情なんて抱くはずがないのよ。」


 今、リリの表情が少し険しくなったような……


「ま、とは言え無神経すぎたわね! 後でいっぱい……っと、お客さんの前だったわ。」

「さ、ご飯で来たよ。座って座って。」


 耳に心地よい、美しい声が聞こえてくる。

 台所で昼食を作っていたローレルさんが、皿を運んで並べていく。


「そうそう、トモザネ君とは色々と話したいことがあるからね。二人が出かけている間、ゆっくり話そう。」


 ローレルが俺に向かって微笑む。

 整った顔立ちは以前のホログラムよりも、生のほうが綺麗に見える。


「ねぇねぇ、おねーちゃん。そのクエスト、私もついてって良い?」

「だぁめ。旅て疲れているでしょう? しっかり休まないと。」

「えー。」

「モモ姉さん、実は私たちもう宿で一泊してるの。街についた時間が遅かったから。」

「うーん。それならまぁ、いいかな。リリも行くの?」

「そりゃあ、お姉ちゃんが行くなら……」

「トモザネ君は?行くの?」


 と、右膝に人肌の感触。

 ふと机の下を除くと、細くて奇麗な手……隣に座っていたローレルさんのものだった。

 腕をたどり顔をあげると、こちらを見ている。

 さっきの約束を、極力守って欲しい。……そういう意味だろうか。


「えっと……遠慮しておこうかな。もう少しゆっくりしていたいですし。」

「なるほど……つまり私の妹ハーレムだな!?」

「モモ! なんで私まで妹になってるのよ! 一応私の方がちょっと年上なんですけど!?」


 ローレルさんは微笑んで俺の耳に顔を近づけ、


「二人きりになるみたい、だね。」


 と、やけに色っぽく呟いた。

 ローレルさんって、もしやそっちの人? 俺にはそっちの気は一切ないんだが……




 *




 えぇっ……酷いよトモ君。

またまた休載期間をはさみそうな、どうも虹村萌前です。

時期としては、三月末から月をまたいで四月上旬までですかね。

そろそろESN大賞の締め切りが迫ってきているので頑張りたいんですけど、リアルが忙しくっちゃあ仕方ないです。忙しくない時期に頑張ります。

さて、そういえば後書きって「ブックマークよろしくお願いします」とか言った方がいいんでしょうか? 他の小説家さんが言っていたので。

では、言わせていただきます。


――コホン。


この小説が面白いと思っていただけたならぁぁぁ!! 是非ともブックマーク、評価等々よろしくお願いしまぁぁぁぁぁす!!

書いている人間にとったらぁぁぁぁ!! 評価貰うのはすっごい嬉しいんでぇぇ!! 今後の励みになりまぁぁぁぁぁす!!

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