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異世界転移!? 禁忌《チート》☆兵器  作者: 虹村 萌前
第三章 西方都市アンドレイヌ
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第二十二話 流石に言えない

【旅のつぶやき】

-知実のつぶやき-

アニメとかで、やけに登場人物が女性ばかりのことってあるけど、あれかな?

俺が異世界来てから殆んど女性としか話していない気がするのも、そういうことなのかな?


*now loading*

「それで、お姉ちゃん。モモ姉の家への道とか、わかるの?」


 昨日は暗くなる前に近くで宿をとった。

 やっぱり久々のベッドは柔らかくて、ぐっすり眠ってしまった。


「うーん、湖の近く……かな?……」


 ダメみたいだ。


「手紙はあるから、地図を買って地名を見つければ……」

「それよりは人に聞いた方が早いでしょう。お前、行って来い。」

「えぇっ俺!?」


 マジか。コイツ、俺に道を歩く見ず知らずの人間に話しかけろと言っているのか。


「いや、リリが行けばいいじゃないか……」

「私、初対面の人と話すの苦手だから。」


 いや、俺もなんですけど……


「でも……」

「絶対服従。」


 絶対服従って……この前のあれか。まだ続いていたのかよ……

 とりあえず、引き下がる様子もないので仕方がない。ここはリリの言うことに従って……


「あ、あの!そこの人! ……道を聞いてもよろしいでしょうか?」

「はい?……」


 声をかけられたその人は、くるりと振り返る。


「ねえ、トモザネ。その人は……」


 とっさに呼び止めたため意識していなかったその容姿が、遅れて俺の頭に入り込んでくる。


「ちょっと小さすぎるんじゃないかしら。」


 流れるような銀髪、白く濁りのない肌、少し尖った耳……

 そして、自分より十センチは下であろう身長。

 あ、間違えて小さい子に声かけちゃった。十二才くらいかな?


「誰が子供だー!」



 *



「話を聞くと、お前たちは湖の近くで恋人と暮らしているという姉に会いに来た、と。」

「そうだ。」

「小っちゃいのに、えらいねぇ。」


 チェリが頭を撫でようとすると、その子はそれをパッと弾く。


「だーかーらー、私はハーフエルフなのだと言ってるでしょ!? 十九よ、十九!」

「ごめんね~、よしよし。」

「だから撫でるなぁ! 本題に移れないじゃないの!」


 と、言いつつ今度はチェリに頭を許してしまっている。

 和むなぁ、と思いつつリリの方をみるとその子の方をすっごい睨んでいた。おお、怖い。


「チェリ、今度リリの頭も撫でてみたら?」

「なっ!? お前何を言い出す!?」


 なんということでしょう。リリが能面モードから赤面モードに早変わり。


「リリ、嫌なの?」

「そんなことない! そんなことないけど……ないけどちょっと体が持たないというか……」


 リリが指をツンツンしてもじもじ話す。

 コイツ、二重人格か何かか? まあ二重人格の人なんて見たことないけど。


「えぇい! 勝手にいちゃつくな!」

「いちゃ……」

「わーたーしーのーはーなーしーをー! 聞けー!」

「ああ、ごめんごめん。」


 リリが面白いもんで、ついこの子のことを忘れていた。


「まず言っておこう。その姉の恋人というのは、私だ。」


 マジか。こんな小さな子を恋人って、お姉さんの趣味大丈夫か?……あ、自称十九歳なんだった。どう考えても言動も子供っぽいけど。

 というかその話が本当だとすると、リリの姉も女の子好きの女の子ってことか。百合って遺伝するのかな? いや、両親はさすがにノーマルだろうから、覚醒遺伝?


「なーんだ。それならもっと早く言ってくれればよかったのに。えっと……」

「ロマリンだ。」

「ロマリンちゃん。」

「話すタイミングを無くしてきたのはそっちでしょ。あと、姉様って呼んで。ロマリン姉さまって呼んで。」

「わかったー! ロマちゃん姉様!」


 チェリに抱き着かれたロマリンは、よろけながら「そーじゃなーい!」と抗議する。

 和むなぁ。

 そう思いつつ隣のリリを見ると、


「お姉ちゃんとぎゅ~……お姉ちゃんとぎゅ~……っ!」


 やっぱり呪うような目つきで向こうを睨んでいるのであった。

 今度リリのことも抱いてみたら? とは流石に言えないな……ニュアンス違ってくるし。

久しぶりの投稿なのにあんまり話が進まなくて申し訳ない、虹村萌前です。

今回はミモザに続いて二人目のロリキャラが登場しましたが、作者はロリコンではありません。

ほんとですよ?ロリ百合が好きなだけで、ロリコンではありませんからね?

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