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で、どうなったか

 

 そんなこんなで時は過ぎ。

 本気を出してから3ヶ月ほど。


 基礎の本はそれなりに数を読みました。それをもとに実践の練習もしました。睡眠を削り、寝不足と眼精疲労から来る頭痛と肩こりで嘔吐し、腱鞘炎でペンが握れないときはペンと手をテープで固定して絵を描きました。このときばかりは本気で修羅でした。人生ではじめて本気を出しました。


 僕は、そうして学んだ「基礎」を、今度は「応用」してみたくなりました。


 というわけで、1度、全力でワルツの絵を描いてみようと思いました。

 

 作戦はすみやかには進みませんでした。

 下書きの段階で1ヶ月かかりました。なかなか思うような表情にならず、同じ人物の顔を来る日も来る日も描きなおす。弄り倒した挙げ句、結局最初に描いた顔が一番良いという結論に達し膝から崩れ落ちたりしました。


 そこから線画でまた2週間くらいかかりました。線で質感を表現することの難しさや、不要な線を消すことで見えてくる様々な狂い。

 なかなか思うようにすすまず、自分の実力のなさにはじめて「悔しい」という感情を持ちました。


 結局完成までには丸2ヶ月ほどかかりました。仕事が無い日なんかは20時間以上ペンを握り続けました。

 完成までを時間にすると300時間くらいでしょうか。これまで趣味で描く絵なんて、1枚あたりせいぜい1~2時間だったので、このときの自分史上1番長く向き合った絵です。


 完成したのは2017年、4月末。



挿絵(By みてみん)



 僕、少しは上達したのでは?

 

 本気で行く。と決めてからのことを振り返ると……。

 他の趣味や遊びを絶ち、自由時間はほぼ本か画面に向かい、ペンが持てなければテープで固定し、腰痛と頭痛で嘔吐する修羅になり……。


 でも、全然つらくなかったことに、驚きました。夢中で、やめられなかったんです。


 まだまだ、反省点はたくさんあります。女の子の顔が可愛くないとか、背景と人物の色の差が微妙だとか、言い出すとキリがなくて課題しかありません。

 

 でも、練習したら少し「いける」感が出てきたので、もっと勉強したら、もっと上手になって、そしたら漫画も描ける気がしてきたのです。

 



***


 なお、この絵は、新しい集合絵を描くまで1年ほど宣伝などに使い、その間に修正を重ねて、最終的にはこんな感じになってました。


挿絵(By みてみん)



 



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そしてふたりでワルツを【小説版】
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