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あれ? 僕もしかして、絵が下手なのでは?

 漫画。


 1年で4ページしか描けなかった僕が本編を全部。


 いくら小説版があるといっても、漫画にするとなると、漫画用の構成を考えたり、演出も変更しなければいけません。構図やコマ割り、描き文字。より効果的な方法を学ばなくては。


 小説でしか表現できない、伝えられないものがたくさんあるように、漫画には漫画に適した表現がある。同じ話でも、ただ文章で説明するだけじゃなく。ただ絵にするだけじゃなく。それぞれにしか出来ないことをやってみたい。


 こりゃ一生の大仕事になる。


 僕は一生をワルツに捧げよう、と思いました。


 一生かけてやるんだ。本気を出すなら今だ。


 僕は、本気で、勉強しようと思いました。

 2016年末のことでした。


 まず僕は作業環境を整えようと思いました。(形から入るのです)

 というわけで、パソコンを買い替えました。当時にしてはかなり性能の良いものを買いました。

 それと、「液タブ」と呼ばれる、液晶画面に直接絵が描けるすごいものも買いました。通販の「購入ボタン」を1回押すだけで、数十万円が消えてゆきました。


 液タブはとても良かったです。

 僕にはかなり合っていたみたいで、少し絵がうまくなったような錯覚を得られたし、継続していただいているA社の仕事も作業時間が半分くらいになりました。


 環境をととのえた僕は、次に、本をたくさん買いました。

 途中で飽きた人体のデッサン技法をもう1度真剣に読み、他の人物デッサンの本も片っ端から手に取りました。他には、手足の描き方、服のシワの入れ方、遠近法、光と影、構図、ポーズ、色彩、それと漫画の描き方、物語構成の本ももういちど読みました。とりあえず基礎っぽい感じの技法書を手当たり次第。


 寝る間を惜しんで、だいたい1ヶ月くらいで最初に買った基礎の本を全部読み、あらためて自分の絵をみて、ついに僕は気がついたのです。



「あれ? 僕もしかして、絵が下手では?」


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そしてふたりでワルツを【小説版】
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