ちょっとこだわりはじめた。
他の小説を書いて気がついたこと。僕が好きなのは「小説の執筆」ではなく、「ワルツ」でした。ワルツをやっているときは生きている感じがする。じゃあ、僕はワルツにもっと手をかけよう。
そんなわけで、またワルツの外伝を更新したり、ちまちまと絵を描いたりしました。
そうして、何を思ったか2016年、9月。僕は突然ワルツの改稿に手を出しました。
この作品の1番の読者は自分なのだから、自分がより良いと思えるものが1番大事。と思い、自分のこだわりを追求して書き直しました。
不思議なもので、文章にこだわると、絵にもちょっとこだわりが出はじめました。
以前に描いた、3D人形をなぞっただけの絵に疑問をもちはじめ、挿絵は取り下げることにしました。
そして、ちゃんと絵を描いてみようと思い、「人体のデッサン技法」という本を買いました。絵の描き方の本を買うのは、これがはじめてでした。
この本はとても良かったです。人間の顔の描き方から教えてくれて、分かりやすかったです。試しに本の通りにやってみたら、今までより少し上手になったような気がしました。
面白かったので半分くらい読んで、
それから……飽きて放り出しました。
顔の描き方のページは面白かったのですが、体の描き方のページに入ったあたりで少し難しくなったので、手が止まってしまい。今じゃなくていいか、と本棚の肥やしに。
こんな感じで「手をかけよう」と言いつつも、実際はとても気楽なもので、連載から解き放たれた僕は以前のように他の趣味も少し楽しんだりしていました。明日から本気出す状態とはこのことです。
その頃の絵はこれです。2016年10月。
やっぱり身体はおかしいし、何より、ものすごく雑です。「こうすれば良かった」という部分は枚挙にいとまがないです。
でも、同じ人物を何度も描き続けてきたことと、少しこだわりはじめただけあって、これは顔が思っていたものに近く描けた気がするので今でも雰囲気は気に入っています。
それから2ヶ月ほどして、2015年末からたまに描き続けてたワルツの短い漫画(全4ページ)をやっと完成させました。このとき2016年末。
描き始めたのが2015年で、完成が2016年なので、たった4ページを描くのに丸1年かかったということです。
これを描ききったとき、僕は思いました。
「ワルツの本編を全部漫画にしよう」
無謀が過ぎる。